第25話なんかすごそうな人が来た!

ー前回のあらすじー

元気いっぱいの中二病、朝貝栄一ことエリクスは洞窟で悪役ムーブをかましながらレオとの戦闘を終わらせ、拠点(研究所)へ帰投する。そして、そこでアイに約束を破ったことを永遠と叱られるのだった........。

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<side.栄一(エリクス)>


「リンゼル〜!こっちの窓口の対応頼む!」


「了解いたしました!ワイルドボアの討伐でございますね――――」


先輩ギルド職員から呼ばれたので、急いで現場に向かい、冒険者達の対応をする。


あっ!どうも朝貝栄一ことエリクスでございます!

あの事件から数週間が経ちまして、あいも変わらずギルドの雑用をしております。


えっ?アイとはどうなったって?

ワイバーンから取った肉でバーベキューしたらコロッと機嫌が治ったよ。

フッ!チョロいぜ!


「では次の方……、おや?」


そんな事を考えていると、見覚えのある三人組が前にいた。


「今度こそ私達、《英雄の残滓》がゴブリン討伐をするわよ!」


「「ハイッ!」」


エマ達である。


数週間も経ってるから傷も完治したのかな?すごい元気である。

ちなみにパーティー名も決めたようだ。《英雄の残滓》とは.....なかなかセンスのあるパーティー名ですな!


「おい!テメェ等邪魔だ!早くどけよ!」


エマ達のネーミングセンスに感動していると、いきなり野太い声が響いてきた。

誰だと思ったら、そこにいたのはいつぞやの筋肉だるまビクターだった。


「お前らがチンタラ、チンタラ、話し込んでるから後が詰まってるんだよ!

なあ!お前たち!」


ビクターがそう言うと、後ろにいた《煉獄》パーティーのメンバーが同調する。


「全くだわ!」

「ホントですわ!」


.......嘘つけ!エマ達の後ろにはお前らしかいないだろ!新手のクレーマーか!っていうか横の窓口に行け!空いてるから!


「ハァ〜!?あんたら以外いないじゃない!こっちは慎重に依頼を選んでるの!邪魔しないで!」


そうだそうだ!言ったれエマの姉貴!


「うるせぇ!そんなの俺達には関係ねぇ!それとも何だ?またワイバーンにチビる準備でもしてんのか?」


「なんですって......!」


ビクターは怒りに震えるエマ達の様子を見て「ギャハハ!」と笑った。こっちまでツバ飛んできてるんですが、シンプルに汚い。


またトラブルか......と内心うんざりしつつもフォローに回……


「落ち着い『そこまでにしたらどうですか?』


……ろうとしたところで透き通るような声にセリフを被せられた。誰やねんお前。


「あ!?なんだ!お前には関係な…い……!?」


声がした方向へビクターが何時ものように怒鳴ろうとしたところで硬直した。


俺も気になったので視線を向けてみると…………


「へぇ〜、私のお姉ちゃんにむかってかぁ〜?」

「し、失礼ですよあなた!」


息を呑むような美人が三人もいた。




「おい!あの人達ってSランクパーティーの《戦乙女ワレキューレ》じゃねぇか!」

「や、やべぇ!クソ美人だ!」

あいつビクター、死んだな....。」







..............なんかキャラ濃ゆそうなんだけど、助けてくれぇ!










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*あとがき*

読んでくださりありがとうございます!

「面白いッ!」「主人公大変だねぇ!」「先が気になる!」と感じた方はぜひレビューをください、励みになります!

お久しぶりです!インターネット接続でトラブルがありまして、しばらくできていませんでした。これからもよろしくです!

設定20ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Sランク冒険者パーティー《戦乙女ワレキューレ》は三人姉妹で構成されるパーティーで、姉妹全員がSランクというぶっ壊れパーティーです。

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