第24話エリクスはクールに去るぜ!

ー前回のあらすじー

元気いっぱいの中二病、朝貝栄一ことエリクスは悪役ムーブをかましていたところ、エマに魔法を撃たれ、レオ達との戦闘状態に突入する。そして、エリクスに勝てないと悟ったレオは死亡フラグを言いながらエマ達を逃がすのだった.....。

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(side.栄一)


「ハァッ!」


掛け声とともに鋭い剣が俺に繰り出される。

それを器用に、踊るように避けながらマッド錬金術師っぽく聞いてみる。


「キミィ、その力が発現したのはいつかね?」


「………。」


だんまりである。


まぁ、わかってましたけどね!

こんな怪しい男に自分の能力なんて言うわけが無いだろう。ましてや敵ならなおさらだ。俺でも言わないもん。


「チッ、…まあいい、そこんところは君と一緒にいたあのガキどもに聞けばいいだろうからね。」


「!!お前........!」


俺をここから逃すとエマとアレクに危害が加わると思ったのか、更にレオの剣速が早くなる。


うんうん!いい反応ですな!

やはり、レオ君は俺の悪役っぽさを盛り上げてくれる才能があるかもしれない。


「さて、もう面倒だし、しばらく寝てもらおうかっ!<影縄シャドウバインド>!」


そう俺が唱えると、レオの影から黒い縄のようなものが出てきてレオの足を縛る。


「ナッ!」


そのまま、レオの首元に手刀をそえようとした瞬間.....




『おーい!大丈夫かレオ!』


洞窟の外から、複数人の声が聞こえてきた。どうやら、やっと救助隊が来たようだ。


「チッ!肝心なときに.....!」


まあ、気づいてましたけどね!さっきから、複数の魔力反応が近づいてきているのは感じてましたから!


「……数的不利ですし、ここは撤退させていただきましょう。」


そう言うと俺は「<転移>テレポート!」と唱えその場から退出する。


その時のレオの「消えたッ!」って驚いている表情がめっちゃ面白かった。あれは傑作ですわ。






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(side.栄一)


「ほんとにすんませんでした........。」


みんな〜!元気〜?どうも栄一ことエリクスです!

今、私はアイからオーク串焼き食べる約束を破ったことに対してめちゃくちゃ怒られています!すごく怖いです!


ちなみに、あのあとレオ君達は無事に救出されたよ。ヤッタネ!


また、エマからの情報提供で、エリクスという闇錬金術師がギルドに知れ渡ったらしい。手配書とかバンバン貼られててビックリした~。



「別に大丈夫ですよ、主人マスターが約束を守ることができない人間だと露呈しただけなので。」


そんな事を考えていると、アイから辛辣なコメントをもらった。




……すごい悲ぴー。





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*あとがき*

読んでくださりありがとうございます!

「面白いッ!」「主人公憐れ!」「先が気になる!」と感じた方はぜひレビューをください、励みになります!

新年あけましておめでとうございます!1キロ太りました!

設定19ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

栄一くんは周りに微弱な魔力を放つことで、レーダーのように人や魔物の接近を探知することができます。

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