第17話若いっていいね

ー前回のあらすじー

元気いっぱいの中二病、エリート職員?朝貝栄一はギルド内で起きたトラブルを解決した。

そしてその頃、魔王軍四天王ヴォングラスの部下が行動を始めるのだった....。

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「はいっ!これが今回の薬草!ほら、レオくんもアレクもだして!」


「「ハイッ!!」」


赤髪の少女エマに促され、二人の少年が薬草をカウンターに出す。

アレク君とレオ君だ。

あれから無事に数週間が経ちまして、俺の案通りエマさんとアレク君はパーティーを組んで依頼をしている。といっても、アレク君の育成のようなものだが。

ちなみにレオ君はアレク君と薬草採集の依頼で知り合ったようで、以来一緒にパーティーを組んでいる。


「えー、ホーリーキャロットとモーリュですね。しめて35ボンデ、どうぞ。」


「ほら、受け取って!」


「「は、ハイッ!」」


エマにしごかれている様子を暖かく見守りながら報酬を渡す。


「では、次の依頼も頑張ってくださいね。」


「はい!が、頑張ります!」

「ぼ、僕も!」


アレク君とレオ君の元気のいい返事を聞いてほっこりしていると、エマさんが次の依頼について提案してきた。


「じゃあ、二人も体力がついてきたことだし、簡単な討伐依頼でも受けましょう!」


「え、大丈夫なの?」


アレク君が不安そうに聞く。


「大丈夫、大丈夫!弱いゴブリン退治とかなら安全よ!」


そうエマさんが言うと、三人は仲良く依頼の掲示板へ去っていった。






.......う〜ん。若いっていいね!









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定時になったので、いつものように帰ろうとしていると。


「大変です!エマさん達からの定期連絡が途絶えました!」


いつもはにこやかな顔をしている受付嬢が血相を変えて報告してくる。


「なんだと!他に情報は!」


「それが...、最後の連絡ではワイバーンが出現したと...。」


それを聞いたギルドマスターは青ざめながらも指示を出す。


「なにィ!Sランクの魔獣じゃないか!今すぐ救助隊を送れ!」


そんな阿鼻叫喚なギルド内を見て思う。






.....エマさん?安全って言ってましたよね?














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*あとがき*

読んでくださりありがとうございます!

「面白いッ!」「定時帰り!?」「先が気になる!」と感じた方はぜひレビューをください、励みになります!

冬のお鍋っていつもより美味しくないですか?

設定13ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ホーリーキャロットは文字通りニンジンのような見た目。疲労回復効果がある。

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