第13話何を考えているか分からない人

ー前回のあらすじー

元気いっぱいの中二病、朝貝栄一は邪眼を持つ少女とともに<転移>の魔法で

家へと戻る。そして、そこで少女が腹をすかしていることに気づき、

朝貝クッキングを始めるのだった....。

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「ふぅ〜、できました!七草粥!」


いやぁ~!初めて作った料理だけどどうかな!

そこら辺で拾ってきた薬草をアクセントとして入れてるんだけど!


「ホイッ!召し上がれっ!」


「え、エリクス草...!」


俺がお粥を机に置くと、少女はなにか呟きながらお粥を凝視していた。


「おいおい、食べないのか?食べないなら、俺が全部食べちゃうぞ〜。」


「た、食べます!食べます!」


俺が脅しをかけると、少女は決心したようにお粥を食べ始める。

どうやら美味しかったようだ。急かされる様に食べている。


(…自分が作った料理をこうも必死に食べてもらうと心がほっこりしますな〜。)


感動しながら食べている様子を見ていると、突然少女が光に包まれる。

えっ!なんか変なの入れたっけ?

そんなヒカリダケみたいなのは入れた覚えがないんだけど。


「あ、足が治った...!」


そう困惑していると、少女が驚いた声を出す。

へぇ〜、あの薬草っぽいのそんなにすごい効能があったんだ!

あっ!そうだ!


「食べ終わったのなら、次は風呂に入れ。

汚いままで家を歩き回られても困るからな.....。」




自慢しちゃいますか!総トレント風呂!







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(side.邪眼の少女)


(私は何をしているんだろう?)


いい匂いのお風呂に浸かりながら思う。


最初にレベル999なんて化け物のような男に買われた手前自分も経験値として殺されてしまうと思っていた。

だけど、待っていたのは奴隷としては破格の待遇だった。

伝説の秘薬<エリクサー>の原料と言われているエリクスの葉を食べさせ動かない足を直し、お風呂にまで入らせてもらった。


そもそも、あの男は私が邪眼持ちだということを気にしていない。

あの聖教会の司教様でさえ、目に入れることを嫌がるほどのこの卑しい目を。



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「なぜ、この目を嫌がらないのですか?」


風呂を出たあと、気になった私は男に聞いてみた。

すると、帰ってきたのはおかしな答えだった。


「なんでって?かっこいいじゃないか。」


思わず笑ってしまった。

邪眼持ちをそんなふざけた理由で買う人間がいるだろうか?

親でさえ気味悪そうに私を遠くへ売り飛ばした。


私をひどい目を合わせた人間はまだ完全には信用はできないが、この男は少しは信用してもいいかもしれない。













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*あとがき*

読んでくださりありがとうございます!

「面白いッ!」「主人公料理好き!?」「先が気になる!」と感じた方はぜひレビューをください、励みになります!

最近は少しスランプ気味で、文が下手になっています。

生暖かく見守ってくださるとありがたいです。

設定9ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鑑定眼(邪眼)を悪く言い始めたのは聖教会。

理由は教会の収入の一つである鑑定の仕事が奪われるから。

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