第12話奴隷を買ったお

ー前回のあらすじー

元気いっぱいの中二病、朝貝栄一は邪眼を持つ少女を奴隷として奴隷商に譲ってもらう。そして、そのまま震える少女と一緒に放置されるのだった...。

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「じゃあ、帰るとするかな。」


いつまでもここにいるわけにはいかないので、

新しく作った<転移>という魔法で帰るために未だに震える少女の手を握る。


「ヒィ!」


なんか俺が手を握った瞬間、悲鳴あげてさらに震えるんだけど?

大丈夫?震えすぎてスマホのバイブレーションみたいになってるよ?


「よし!<転移>テレポート!」


そんな少女の様子をお構いなしに俺がそう唱えると、少女と俺は黒い霧に包まれる。


「い、いやぁ....。死にたくない....。」


少女がなんか言っているが、無視だ、無視!いちいち気にするのもめんどくさい。


そんなこんなで10秒ほど待っていると霧が晴れ、俺達は自慢の家のキッチンにいた。


「うむ、実験は成功だな!」


いやぁ~!一度やってみたかったんだよね!こんな感じで移動するやつ!

なんかカッコイイじゃん!


「あ、あのう、ここは.....?」


明らかに動揺している少女がおずおずと聞いてくる。


「ああ、ここは俺の本拠地兼研究所だ。」


とりあえず、研究所ということにしておいた。

一応、マッド錬金術師っていう設定だからね!設定は大事にしなきゃ!




……グウゥゥゥ


「ん?なんの音?」


俺が音の鳴った方向を見ると、青ざめた少女が震えながら腹を抑えていた。


「す、すみません!許してください、殺さないで.....。」


「誰が殺すか!!でも、確かにそうだなもう夕食の時間か。」


外の様子を見ると、もう日が落ちようとしていた。


「よし!今日は俺が料理を作ろう!」


最近は串焼きばっか食ってたからな。


「えっ?」


少女が驚いた表情をする。

俺だっておかゆくらいは作ることができるからな!

米っぽい植物とか買ってきてるし、水も魔法で作れば大丈夫だろう。


「とりあえず、お前はここに座っておけ。」


「キャッ!」


いつまでも床に座らせているのも申し訳なかったので、近くの椅子に座らせる。

準備もできたところで、始めますか。


「朝貝三分クッキング!」


今回の料理はお粥です!なんちゃって!















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*あとがき*

読んでくださりありがとうございます!

「面白いッ!」「主人公三分クッキング!」「先が気になる!」と感じた方はぜひレビューをください、励みになります!

設定8ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<転移>には、光属性と闇属性のタイプがあるが、主人公は見た目のかっこよさから

闇属性の方を使っている。

ちなみに、光属性のタイプの転移は光に包まれる感じで<転移>する。

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