第11話奴隷を買うお!2

ー前回のあらすじー

元気いっぱいの中二病、朝貝栄一は奴隷を買いに奴隷商店へ行く。

そこで、普通の奴隷が買えないことに気づき、

闇奴隷?を紹介してもらうのだった。

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「.......こいつは?」


自分よりも小さい少女がひどい目にあっているのを見て、イラっとしながら聞く。


「これは持ちですよ...。そばにいるだけで災いをもたらすと言われています。売れないもんですから処分しようと思っていたのですが、実験用なら問題はないでしょう?」


えっ!邪眼!?何そのかっこいいやつ!めっちゃ気になる!


「その邪眼ってのは何だ...?」


「知らないのですか?相手の情報を勝手に読み取る邪悪な目ですよ。」


はぁぁぁ!?なにそれ!鑑定眼じゃん!

異世界三大チートなのに、この世界では差別の対象なんだ。


「気になるな、見せてくれ...。」


「わ、分かりました。邪眼を見たいとは、相当なもの好きですな。」


俺がそう言うと、奴隷商は嫌がりながら棒でその子を裏返す。


(.....おお、スゲエな!片目に魔法陣みたいなのが刻まれてる。カッケー!)


そんな感じで見つめていると、少女と目があった。

その瞬間、少女が「ヒッ!」と叫び、動かない足で必死に俺から離れようとする。


....こいつ、さては俺のステータスを見たな。ならば仕方ない.......


「気に入った!コイツにしよう!」


こいつが俺のことを言う前に、早めに助手にしてしまおう!


「は、はあ?わ、わかりました。」


奴隷商は俺の注文を受けると、少女を引きずりながら俺の前に持ってくる。


...少女が「いやっ!嫌ああ!」とか言って暴れてるんだけど、

なんかちょっと傷つく。


「おいっ!暴れんな!....すみません、あまり躾がなってないものですので.....。」


奴隷商が申し訳無さそうに言う。


「いや、大丈夫だ。それより代金はホントにいらないのか?」


これが一番気になる。高かったら買えないもん。


「こちらとしても在庫処分ですからね、大丈夫ですよ....。

では、そのまま持ち帰られますか...?」


いや、そんなテイクアウトみたいに言われても....。と思いながら「ああ。」というと

奴隷商は少女をこちらに渡してくる、


「それでは、お買い上げありがとうございました。またのご来店を...。」


そう言うと、奴隷商はいそいそと店の奥に消えていった。


俺の横には、まだ震えている女の子がいる。









ーーーーこの子、どうしよう?













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*あとがき*

読んでくださりありがとうございます!

「面白いッ!」「主人公変態の犯罪者!」「先が気になる!」と感じた方はぜひレビューをください、励みになります!

設定7ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

邪眼で見ることができるのはレベルや弱点のみ!なので今回、主人公が転生者であることはバレていません。

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