第10話奴隷を買うお!1

ー前回のあらすじー

元気いっぱいの中二病、朝貝栄一は冒険者ギルドに潜入する。

そこで、いつかの勇者少年との再会を果たす。

そして、その後もギルドの激務に揉まれるのだった。

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「さあさあ、こちらでございます。」


「ああ...。」


顔色の悪い奴隷商につれられ、黒ずくめの男は店に入る。


「どのような奴隷をお探しでしょうか?」


奴隷商が要望を聞く。


「実験用だからな、できるだけ安い物がいい。」


男は静かに答えながら思う。


(ああ!今の俺、とんでもなく悪役っぽいわ!最高!)


あっ、皆さんどうも、朝貝栄一です!

というわけで、やってきました!異世界三大風物詩、奴隷商店!


ちなみにギルドは休みました。やったね!


(できるだけ物分かりのいい奴隷がほしいな〜。)


えっ?奴隷なんか買ってどうするんだ!って?


いやぁ〜、前回、勇者くんの前でマッド錬金術師ウェーブしたじゃん?

なら、助手も必要かなぁ〜。っと思いまして、従順な奴隷を買いに来たってわけ。


決して家の掃除がめんどくさくなったとかそういうわけじゃない。ないったらない!


「それならば、こちらの者共はいかがでしょうか?」


そんなことを思っていると、いつの間にか奴隷売り場の前に来たみたいだ。

俺の前には獣人や、エルフ、ドワーフなどが並んでいる。


(さてさて、どのくらいの値段かな?)


そう考えながら、彼らの首にかけられている値札を見て驚く。


(あれっ?クソ高くね?)


えっ!予想以上の値段なんですがっ!

一番安い奴でも、俺の今持っている全財産の3倍くらいあるんだけど!


ま、不味い...。買えないぞ、これ.....。


(諦めて帰るか?いや、だめだ!そんなのダサすぎる!)


どこに奴隷が買えなくてトボトボ帰る悪役がいるのだろうか。


(ど、どうしよう....。っそ、そうだ!)


こんなとき用に取っておいた必殺のセリフを放つ!


「ここにおいていない奴隷がいるだろう.....?」


俺がそう言うと、奴隷商は驚いた表情をする。


「只者ではないと思ってはいましたが、まさかこれほどとは....。

いいでしょう。ついてきてください。」


奴隷商はそう言うと、地下室への階段みたいなのを降りていくので、

ついて行く。


それにしても、


(良かったああああああ!あったわ!闇奴隷的存在!)


いや、これはほんとに賭けだった!

これで「はっ?」とか言われてたら泣いてたもん!俺!


良かった。と安堵していると、檻の前につく。


「こちらであれば、無料で渡すことができますよ?」


奴隷商が指差す方向を見ると、そこにはボロボロの少女が倒れていた。










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*あとがき*

読んでくださりありがとうございます!

「面白いッ!」「主人公危ない!」「先が気になる!」と感じた方はぜひレビューをください、励みになります!


皆様のお陰で、500pvを超えることができました!大変有り難うございます!


設定6ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この世界の通貨はボンデ、1ボンデがだいたい100円くらいです。

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