リムと魔法が消えた世界

主人公のリムは人の心に寄り添える優しさを持っている少女。
基本的には力を持っていないので仲間に守られてばかりだが、大事な局面では仲間を思いやり守ろうとする勇気を発揮する。
うまくいかないこともあるが、健気で一生懸命で優しいその姿を一緒に応援して欲しい。

血生臭いシリアスな展開も多いがコメディチックなシーンもあり、飽きることも読み疲れることもなく、夢中で読み進めることが出来ました。

祖父が建てた図書館の中で、いつまで経っても戻って来ない祖父を捜すりむ（リム）。そのとき、祖父にもらったペンダントが光り出して、深い青色の、まるで海の底のような光に包まれます。

絵本にしたくなりそうな美しい情景ですが、次の瞬間、リムは異世界に転移しています。

そこは争いが絶えない異世界。決して平和な世界ではありませんが、出会った仲間とともに気が弱いリムの試練の旅が始まります。

祖父を捜すことができるのか、元の世界に帰ることができるのか。リムの成長とともに紡がれる冒険譚に心を魅かれること請け合いです。

　「勇気」を出すって、とても怖くて、全然簡単なことじゃない。

　そんな「勇気」というたった二文字に込められた多くの葛藤を、とても丁寧な心情描写で大切に描かれているところは本作の魅力の一つです。

　中でも、序盤の物語で触れられる主人公の少女りむの幼い日の後悔や、今まさに迫りくる恐怖に対面するシーンなど、気持ちの揺れ動きが繊細に表現されており、読んでいるうちに、とても惹き込まれました。

　そして、小さな勇気を胸に、一歩踏む出すことで、りむの成長を描いた冒険譚は始まっていきます。

　冒険の最中に訪れる街並みの美しい情景描写や、りむを助けてくれる多くの個性的で魅力的な仲間たちとの出会いといっ…続きを読む

大好きなおじいちゃんを追って別世界に迷い込んでしまった少女、リム。

おじいちゃんからもらった青い石のペンダントから声が聞こえてきて、そこから彼女の冒険が始まります。
リムは祖父を見つけることができるのでしょうか。そして、ペンダントには一体どんな秘密があるのでしょうか。

リムの前には様々な試練が立ちはだかりますが、彼女の優しさと勇気、そして出会う人々との交流が、道を切り開いていきます。

傷つきながらも成長し、本当の勇気とは何かを学んでいくリム。
彼女の物語がどんな風に紡がれていくのか、とても楽しみです！

心情の動きや会話場面が丁寧に描写されていて、リムの苦悩と成長が明瞭に伝わってきます…続きを読む

図書館の一室から始まる少女の冒険と成長の物語。扉を開けた先にある異なる世界が、色鮮やかで緻密に描かれていて、まるで主人公と一緒に旅をしているようなわくわく感があります。絵本のような美しい世界の中で、少しずつ明らかにされていく謎から目が離せません。

そして魅力的な主人公。繊細で優しい少女、りむ。彼女が見せる小さな、だけど本物の勇気が本当に素敵で、読んでいると元気が湧いてきます。

ファンタジー好きの方だけでなく、何かに迷っている時や、疲れてしまった時、一歩を踏み出す勇気が欲しい人にもぜひおすすめしたいです！

おはようございます。

この作品は、
高校生の山本りむが、ペンダントに導かれ、図書館で消えてしまった祖父を追って異世界にいざなわれるファンタジー物語。
祖父から貰ったペンダントの謎とは。
りむは、お爺さんを見つけることが出来るのか？

そして、少女は自身の悩みや葛藤を抱えながら未知の世界に挑む。
妖精や赤髪の謎の戦士との出会い……
読み始めたばかりですが、一話目からもう惹かれている……

是非、読んでみてくださいね。

京野様執筆、マイペースに楽しく活動して行ってください。
いつもありがとうございます。

まだ始ったばかりですが……
剣と魔法にイケメンとイケメン（二人）にロリ婆（笑）と。ひと通り、ひとしきりファンタジー必須がどーっと押し寄せて。テンポよくにぎやかに飽きさせず。シリアスとコミカルがいい配分で進んでまいります。

個人的に作者様の比喩表現が好きです。自分たちの身近にあるものをひょいっとうまくあてがうユニークなセンスにクスッとしつつ、なごみます。

他の異世界品作品とは違って、フワッとしつつ鮮やかな世界観についそんな感想が浮かんできました。
主人公の心理描写がとても繊細で丁寧で、すごく背中を押してあげたくなりました！
これからどんな風に過去や自分の内面を克服していくのか、とても楽しみです！

クラスに馴染めない臆病な女の子。息が詰まるような学校から逃げ出して向かったのは、大好きなおじいちゃんの図書館。でもその日はいつまで待ってもおじいちゃんが帰って来ない。少女は絶対に入らないように言われた扉の前に立ち・・・

導入からしてドキドキするのですが、何より素晴らしいのは主人公リムちゃんの心理描写です。学校から逃げてしまった後ろめたさ、子犬を救えなかった記憶、「良い子」でいてしまった後悔・・・いずれも丁寧に表現されていて、それがやがて勇気に変わります。
つい応援したくなる少女の勇気の物語、ぜひご一読ください。