蛇足解説 『ネコ』とは何なのか?

エセ賢者の文章が稚拙なため本作をいまいち理解できなかった人のための解説と補足。

ネコの真意を知りたい人は、この後にもう一度本編を読んでほしい。


・ネコとは何なのか?


猫=ずっと昔から人類と共に歩んできた隣人

ネコ=神の文字から一部が欠けたもの

ネッコ=生物の根底


トリプルミーニングを合わせた『身近にいる神のようなもの』、いわゆる内在神やハイアーセルフのことを指す。

灯台下暗しとはよく言ったもので、人間は自分のことが一番わかっていない。

「偶像の神に助けを求める前に、自身のすぐ傍にある偉大な協力者に気付くべき」

というのが本作の趣旨。


・健はなぜボロボロになったのか


潜在意識とのリンクが切れ、エネルギーが送られなくなっていたから。

エゴに偏りすぎて内の願いに反する行動を取っていると、ネコに嫌われて受け取れる力も減少していく。

彼は潜在意識を道具扱いするのを止め、その声を素直に聞く必要があった。


・潜在意識と繋がるとどうなる?


内在神から支援を受け、活力が沸いてくる。

多角的に物事を見るようになり、これまで無価値に思えたものに価値を見出し、生きる目的がはっきりしてくる。

多分うつ病やEDといった疾患の8割ぐらいは治るんじゃないか。


精神疾患を抱えている人はだいたいパスが細っているが、エネルギーの低い状態が彼らの平常状態なので異常とは感じない。パスを広げると急激にエネルギーが増大するので、自分がゾンビであったことに気付く。


・既存の成功メソッドはどこがダメなのか


自分を神様扱い、潜在意識を道具扱いしているところ。

商売として売るために「何もしなくても気分が良ければ欲しいものが引き寄せられる」みたいな怠け者に受けのいいデマばかりが拡散されている。


潜在意識が海なら顕在意識は波であり、波が大元である海をコントロールするなんて因果律的にあり得ない。波が海に反乱を起こしても勝ち目はない。

自己認識を狭い波から巨大な海に広げ、総体としての自分が満足できる成功を目指すべき。


・宗教とスピリチュアルは何が違うのか


宗教=他人が作り上げた神仏に従うもの

スピリチュアル=自分の魂に従うもの

と勝手に定義している。


宗教が与えてくれるのはキリストやブッダが自分の都合で作り上げた規範であり、あなたの内から出たものではない。

カルト教団の命令するままに行動すれば他人の敷いたレールを進み、結果的に時間や財産奪われることになる。


・内在神と話すことは可能か


言語を介さない上にエゴの声がうるさいので、基本的に無理。

本当の意思とは人間が作った言葉より前に存在するものなので、「神の声を聞いた」という霊能力者はほぼインチキと思っていい。

ただし、瞑想でエゴを静めて消して注意深く動きを観察すれば、なんとなくその意図が掴めてくる。

ちなみに筆者はこの話を書くために一月以上ずっと夢日記を付けて、潜在意識のメッセージを記録していた。


・内在神は何を望んでいるのか


エゴが金銭欲、食欲、性欲といった世俗的な欲求を追い求める一方で、観客としてその体験を楽しんでいる。具体的に何が欲しいとは言わないが、特に『未知』や『成長』を好む傾向があるようだ。

あなたが失敗して落ち込んでいる時に心の中でこっそり笑っている奴がいたら、それがネコかもしれない。


一説によると、万能すぎて暇で暇でしょうがない巨神が『不完全な自分』を楽しむためにそれを体験できる端末を作ったと言われているが、真偽のほどは確かではない。

どんな伝道者も自分の体験談を語っているだけなので、本当のところはあなたのネコに尋ねるしかない。


本書があなたが自分を深く知るためのきっかけになれば幸いです。

質問はできるだけ回答するので、気軽にコメントをどうぞ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ネコと和解せよ!~『引き寄せの法則』で破産した落伍者は既存の成功哲学を破壊して本当の人生に目覚める~ 幸福賢者 @nekomaten

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ