第12話 危機の道中
ガレスはアリシアたちに向かって続けた。
「お前さんたちの協力によって、古代からの謎が解けた。これは私にとっても大きな学びだ。私はお前たちと共に、ガーディアナの脅威に立ち向かう決意だ。」
アリシアは喜びを隠せずに言った。
「ガレスも一緒なら、私たちにとって心強いわ!」
エドワードも笑顔で追加した。
「ガレスの知恵があれば、私たちの旅はさらに進展するだろう。」
ガレスは図書館から古代の魔法の書物をいくつか持ち出し、アリシアたちに渡した。「これらの書物には、ガーディアナの秘密が記されている。私の知識とこれらの書物が、お前たちの旅に役立つことを願っている。」
アリシアは書物を手に取り、感謝の言葉を述べた。
「これがあれば、きっと旅がもっとスムーズになるわね!」
彼らの旅は新たな仲間と共に、次なる守護者、騎士を探す旅へと続いた。
彼らは互いに支え合いながら、ガーディアナの未来のために力を合わせていくことになる。
アリシアの旅は、ただの冒険ではなく、彼女の成長と発見の物語でもあり、彼女の周りには常に新たな仲間との絆が芽生えていた。
アリシア、クロウ、エドワード、そして新たな仲間のガレスは、騎士がいるとされる城に向かっていた。
彼らは緑豊かな森を抜け、崖沿いの険しい道で歩みを進めていた。
アリシアの純白の衣装は太陽の下で輝き、彼女のしなやかな脚が石の道を軽やかに歩んでいた。
時折風が彼女の衣装をそっと持ち上げ、その美しい曲線を優雅に強調していた。
突然、天候が急変し、彼らは大きな嵐に見舞われた。風が強まり、雨が激しく打ち付けてきた。
アリシアは風に煽られながらも、「みんな、大丈夫?!」と声を張り上げた。
エドワードは「このままじゃ危険だ!避難しよう!」と叫び、彼らは近くの洞窟を目指した。
洞窟にたどり着くと、彼らはひとまず安堵の息をついた。
アリシアの衣装は雨に濡れて肌に張り付き、彼女の美しい体のラインを際立たせていた。彼女は恥ずかしそうに衣装を手で押さえながら、みんなの様子を心配そうに見回った。
クロウはアリシアの様子を見て、「大丈夫、アリシア。この衣装、すぐに乾くわよ」と励ました。
ガレスは
「この嵐は自然のものではないな。何か魔法の力を感じるわい…」と考え深げにつぶやいた。
エドワードは嵐の外を見て
「この嵐が収まるまで、ここに留まるしかないな。」と言った。
アリシアは洞窟の中を探索し始め
「みんな、こっちに続く道があるみたい。進んだ方がいいかしら?」と提案した。
ガレスは、外の様子とエドワードとを交互に目線を送った。
そしてエドワードとお互いにうなずき合った後、
「そうじゃな…、それしかあるまい」
しばらく彼らは洞窟内を進んでいくと、壁に古代の壁画を発見した。
壁画には古代の戦士たちと、巨大な獣が描かれていた。
「これ、なんの絵かな?」アリシアは興味津々で壁画を眺めた。
ガレスは壁画を研究し、「これは古代の伝説を描いたものだ。かつてこの地を脅かした獣と、それに立ち向かった勇者たちの物語のようだ…」と解説した。
彼らは壁画からもっと何かを得ようとしていた。
しかし、その時、洞窟の奥から奇妙な音が聞こえてきた。
「何の音?」アリシアが警戒しながら尋ねた。
エドワードは剣を手にし
「用心しよう。何かがこちらに近づいている…」と言った。
(ザシュッ…ズン、ズシッ…ズシッ)
(シュル…シュ…グル、ルル…ヒュー…)
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