【完結】終わりの大地のエリン

　ある日、空から突然、巨大宇宙船が降って来て、その星の原住民を使役するお話です。見方によって変わると思いますが、原住民にとっては迷惑な災難ですよね。

　しかし、降ってきた人々にも悲しい理屈があります。それぞれの闘争。どうしたら決着がつくのでしょうか？

　このお話を拝見して、私は一つ心に浮かんだ事があります。今までに死別した友人や知合、恩人がいますが（何せオッサンなので）、彼らの為にと思ってやった事は正しいのかな？　って事です。

　生きていても望んでいないかも知れませんし、喜ぶかも知れません。それでも行わずにはいられない。人間って不思議な生き物ですよね。

超能力のような不思議な力を持つエリン。彼女は同じく超能力を持った仲間たちと共に旅に出ますが、彼らの力とエリンの能力はまた違う存在のようで・・・・・・？

超能力ファンタジー風の展開で幕が上がるこの物語ですが、読み進めていくにつれてダークな要素だったり、SF要素だったりが混ざり合い、独特の世界観を構成していきます。

次にどうなるのか予測させないストーリーに、今後も期待大です！

未読の方は、ぜひ今すぐ第一話を開いてみてください。

北欧神話モチーフの雪深い情景と、孤独を感じる主人公エリンの寒々しい心境がスッと胸に入ってきます。

エリンの冒険の行方がとても楽しみです。

物悲しさを引きずる導入から制御のできない力に振り回される少女の物語は始まります。
物語の流れの中に溶け込むように情景描写が顔を覗かせており、主人公の境遇とは正反対な、自然と場面が思い浮かぶ読み手に優しい物語です！

作中の雪道を歩くように至る所に残された布石はこれみよがしと鼻につくような置き方はされず、その意味を語られることを静かに待つようにそっと置かれているからこそ気になってしまい、様々な先の想像をかき立てる絶妙なスパイスになっていました！

そして1章を読み終えれば王道の物語が始まる胸の高鳴りが聞こえてくるようでした！
そんな素敵なファンタジー＆SFの世界をぜひとも主人公と共に歩き出して…続きを読む

ファンタジーなら魔法、と連想しそうなところを、敢えて「超能力」を物語内の特殊技能に据えているのが、意外性があって面白く読めました。
この設定で、物語全体の流れが引き締まり、主人公エリンの謎も、より一層引き立っているように思います。

読んでいて、特に深く感じ入ったのは、エリンの孤独の描写です。
自分が心から馴染める居場所を探す。過去を知らず、孤児院のある村でもどこか浮いている。やっと馴染めそうなところを見つけても、彼らとの間には言いようのないズレがある――

彼女自身の謎が暴かれるとき、そして、彼女の「敵」と対峙するとき。彼女は果たして、心よりの居場所を見つけられているのか？
例えそうでなか…続きを読む

ファンタジー世界×超能力という一風変わった設定で、読めるかな？と思ったら

主人公ちゃんが大ピンチ！！の冒頭から一気に引き込まれて、ぐいぐい読まされてしまいました。話の魅せ方がとてもうまくてストレスなく読めました！とにかく筆力が高い！

主人公ちゃんの謎がとっても気になりますし、世界には病が蔓延してて、終末の匂いがプンプンしてます。

心優しき主人公ちゃんの成長物語、まだまだ読んでいきたいです！

世界観はファンタジーなんですが、キャラの設定は近未来感がある不思議な小説です。

とあるトラブルに巻き込まれたヒロインを助けた一行と出会ってから、超能力の世界観が一気に広がる小説です。

剣と魔法のファンタジーに飽きが来た読者さまは読んでみてはどうでしょうか？　テンポもよくてとても読みやすい小説だと思います。