第34話  主人公、相棒、敵役、3者

ユウキ「今回は主人公、相棒、敵役の役割について解説だ!」

アリス「この3者がメインと言われるキャラクターですね」

ユウキ「ちなみに相棒はヒロインじゃなくても良いぞ」

アリス「ワトソン君のような、ポジションでも良いわけですね」


ユウキ「物語を作るうえで、この3者を意識してみよう!」

アリス「う~ん。でも相棒って、本当に必要なのですか?」

ユウキ「場合にもよるが、慣れない内は居た方が良い」

アリス「ん? 慣れない内はあまりキャラを、増やさない方が良いのでは?」


ユウキ「相棒に関しては、別なんだ」

アリス「どういうことですか?」

ユウキ「主人公の特異性や欠点を目立たせるのに、相棒はすごく役立つ」

アリス「と言うことは。主人公を目立たせるためと言う事ですか?」


ユウキ「まあな。主人公1人で目立たせようとすると、難易度が上がる」

アリス「なるほど。だから相棒役が必要なのですね」

ユウキ「それで。今回はこの3者の関係性について解説しようと思う」

アリス「関係性?」


ユウキ「キャラの生み出し方とかは、別途紹介。今回は相関関係を解説だ」

アリス「相関関係ですか……」

ユウキ「うん。物語ではこの3者の関係が、深みを増すんだ」

アリス「ふむ。型の話とやらですね」


ユウキ「この3者の関係性についてだけど。俺は"時間的相関図"を利用している」

アリス「なんですか? そのオリジナル用語は」

ユウキ「簡単に言えば、時間と共に変化する関係性を、プロットに書く」

アリス「時間と共に変化する関係?」


ユウキ「例えば敵が、"初めは主人公を、眼中に留めない"とする」

アリス「よくいるライバルタイプの敵ですね」

ユウキ「でも物語経過と共に、"無視できない、目障りな存在"になるわけだ」

アリス「なるほど。時間経過と共に、関係が変わるわけですね」


ユウキ「敵と相棒の間にも、変化する関係を持たせると。面白みが増す」

アリス「ふむ。しかし時間的相関図とやらは、どう作れば良いのか……」

ユウキ「解説するよ。まず、以下の様に”文字だけで”、関係性を書いておこう」


主人公


相棒との関係

1章:自分に纏わりつく、変な奴

2章:天才的だと分かるが、関わりたくないやつ

3章:生い立ちや信念を知り、徐々に応援したくなる


敵役との関係

1章:雲の上の人。相手にされなくて当然だと思う

2章:嫌味を言われて、敵対心を抱く。打倒を目指す

3章:相棒との因縁を知り、徐々に勝ちたいという気持ちを抱く



ユウキ「こんなところだろう」

アリス「あ! 相関関係だけで、物語が見えてきますね」

ユウキ「うん。物語をスムーズに動かすためにも、この関係性は必要なんだ」

アリス「今回は主人公だけですが、それぞれの考えを書くのは面白そうです」


ユウキ「文字で書き終わったら、アプリでも良いので相関図にしてみよう」

アリス「ん? なんで図にする必要があるのですか?」

ユウキ「左脳を使った後、右脳を使う事でより理解を深めるためだな」

アリス「なんですか? その勉強法みたいなやり方は……」


ユウキ「実は作者本人も、作品の事良く知らずに書いていることが結構ある」

アリス「ええ!? 書いてる本人が、作品を理解していないのですか?」

ユウキ「ファンと考え方の相違とかがその例だな。まずは自分が本質を理解する」

アリス「なるほど。確かに作者も完全に理解はしていないかもしれません」


ユウキ「図は左脳で理解したことを、客観視できるらしい」

アリス「またどうでも良い事を、知ってますね……」

ユウキ「本当にこの関係性が正しいのか? 冷静に判断するためにも必要だ」

アリス「なるほど。そのための相関図ですね」


ユウキ「理解を深めるためにも、図と言うのは大事なんだ」

アリス「確かに……。見ただけで関係性が、分かり易く描かれてますからね」

ユウキ「残念ながら、例を用意できないけど。必要性は理解してもらえたと思う」

アリス「はい。時間的に変化する相関図が、大切なのですね」


ユウキ「今回は関係性について、解説してみた」

アリス「変化する関係が、物語を作るのですね」

ユウキ「次回はより深く。どんな関係を作れば良いのか、解説だ!」

アリス「確かに。対にするとはよく聞きますが、実際どうすれば良いのですか?」


ユウキ「主人公を起点に、相棒と男敵役。どんな関係性を結べば良いのか?」

アリス「ある程度、型があるのですね」


ユウキ「それじゃあ、みんな! 次回も宜しく!」

アリス「お願いします」

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