第29話 あらすじを書いてみよう

ユウキ「今回は予定を変更して、あらすじについて解説だ!」

アリス「まあ、スランプ解消法なんて、誰も興味ないでしょうけど……」

ユウキ「とはいえ、全く内容が繋がらないわけでもない」

アリス「そうなのですか?」


ユウキ「続きが書けない時こそ、あらすじを書けば、スムーズに進むんだ」

アリス「ふむふむ。そのあらすじを書くとは?」

ユウキ「とにかく物語の展開を、最初から”最後まで”書いてみよう」

アリス「最後を強調しましたね……」


ユウキ「この場合の最後は、結末じゃなくて、章の終わりとかでもOKだ!」

アリス「物語を最後まで考えることに、何の意味があるのですか?」

ユウキ「土台がしっかりする。物語がグダグダになりにくくなる」

アリス「プロットとは違うものなのですか?」


ユウキ「うん。プロットは詳細な設定や世界観を掘り下げるものなんだ」

アリス「確かに。キャラの設定とか、色々ありますよね」

ユウキ「対してあらすじは、これから起こる展開だけを切り出したものだ」

アリス「何が違うのですか?」


ユウキ「設定を紹介するのではなく、ただ事実だけを書く。それがあらすじ」

アリス「事実だけを書くですか……」

ユウキ「例えば桃太郎のあらすじを書いてみようか」


 桃から生まれた子供が大きくなり、3匹の子分と共に、悪い鬼を退治する物語。


ユウキ「少し事実とは異なるが、こんな話だろ?」

アリス「確かに。これだけで、桃太郎だと分かりますね」

ユウキ「なんで桃から生まれたのかとか、子分の仲間になる経緯とかないだろ?」

アリス「ええ。これが設定を書かないという事なのですね」


ユウキ「こんな風に、物語を簡潔に事実だけまとめたものが、あらすじだ」

アリス「なるほど。大体掴んできましたよ」

ユウキ「で。実はあらすじには隠された効果があるんだ」

アリス「隠された効果? 土台になる以外ですよね?」


ユウキ「実はあらすじを書くだけで、文章力が上がる」

アリス「え? 本当ですか?」

ユウキ「あらすじは無駄な描写をなくして、事実だけを書くわけだからな」

アリス「確かに。出来るだけ簡素な方が、伝わりやすいですからね」


ユウキ「尚且つイメージしやすい文章が、必要なわけだ」

アリス「あ! その文章は実際の小説にも使えそうですね!」

ユウキ「うん。だからあらすじを書くって、バカに出来ない行為なんだぜ」

アリス「なるほど……」


ユウキ「実際に小説を書かなくても、あらすじだけで特訓ができる」

アリス「色々なアイディアを思いついてから、あらすじで特訓するのも手ですね」


・あらすじは最初から"最後まで"書く

・出来るだけ簡素に、事実だけを書く

・無駄なく書くことで、文章力が上がる。


ユウキ「長々解説したが、実際あらすじってどう書けば良いのか、難しいだろう?」

アリス「まあそうですね。出来るだけ簡素にって言われても……」

ユウキ「だから次回は、あらすじの書き方について解説だ!」

アリス「あらすじの書き方ですか……。難しそうですね……」


ユウキ「少しだけ予告すると、あらすじを書く順番は起承転結じゃないんだ」

アリス「え? そうなのですか?」

ユウキ「転結起承が丁度良いな。その理由も次回解説だ!」

アリス「引っ張りますね……。次回は出来るだけ、早く更新しなければ……」


ユウキ「それじゃあ、みんな! 次回も宜しく!」

アリス「お願いします」

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