第21話 プロットの書き方

ユウキ「今回は俺がやっている、プロットの書き方を紹介だ!」

アリス「よろしくお願いします」

ユウキ「俺は以下の手順で、プロットを作成しているぞ!」


1.メモ帳にアイディアを書きまくる

2.アイディアの中から使えそうなものを厳選してみる

3.箇条書きにして、まとめたアイディアを書いてみる

4.3行程度のあらすじをつくる

5.今考えている場所までの、あらすじを細かく書く


アリス「い、意外と手順が多いのですね」

ユウキ「実際やってみると、そうでもないがな。1つずつ解説していこう」


1.メモ帳にアイディアを書きまくる


ユウキ「創作にアイディアは基本だ。メモ帳に思いついたことを書いてみよう」

アリス「以前、ただ思ったことを書けば良いとも言いましたね」

ユウキ「ああ。人間の脳は視覚からの情報量を、多く受け取るからな」

アリス「文字にすることで、連想ゲームのようにアイディアを浮かべるのですね」


ユウキ「アイディアは常に出ているが、どうしても無意識に否定しちゃうんだ」

アリス「無意識に邪魔されない訓練をするために、この動作が必要なのですね」


2.アイディアの中から使えそうなものを厳選してみる


ユウキ「当たり前だが、思いついた内容を、そのまま書くのは無理だ」

アリス「確かに。要素が混沌となりますね」

ユウキ「だから思い切って、使わないアイディアを消すんだ」

アリス「かなり悩みそうですね」


ユウキ「ここで悩まないコツは、今一番書きたいアイディアはどれかを考えること」

アリス「どういうことですか?」

ユウキ「一番書きたいアイディアと、関連があるかどうか考えてみよう」

アリス「ふむふむ。関連がないと容赦なく消せと」


ユウキ「ああ。だが何がどう関連するか分からない」

アリス「だからアイディアを否定せずに、書き出すことが大事なのですね」


3.箇条書きにして、まとめたアイディアを書いてみる


ユウキ「厳選したアイディアをもとに、まとめた要素を箇条書きにしてみよう」

アリス「箇条書きにする意味は何ですか?」

ユウキ「アイディアを深堀するためだよ。Tabを押せば、段落分けできるからな」

アリス「あぁ……。そういうことですか」


ユウキ「厳選したアイディアを出して、それを深堀する。それがこの工程だ」

アリス「しかし深堀と言われても、どうすれば?」

ユウキ「いろいろあるが、おすすめなのは”自分が納得いくまで、設定を深める”だ」

アリス「何ですか? そのやり方は?」


ユウキ「なぜそのアイディアが必要なのか? どう絡んでくるのか? 自分が納得いくまで、問い続けるんだ」

アリス「なんだか、”なぜ?”ってやつで、聞いたことがあるやり方ですね……」

ユウキ「納得がいけば、設定は深堀できたといえる。とにかく質問を繰り返そう!」


4.3行程度のあらすじをつくる


ユウキ「なぜ3行なのかというと、人間が3という数字が、丁度良く感じるからだ」

アリス「それは分かりましたけど。なぜあえて短いあらすじを書くのですか?」

ユウキ「まず、どこまでアイディアが物語として形になるか、調べるためだ」

アリス「どういうことですか?」


ユウキ「”厳選”し”深堀”したものが、ちゃんと形になるか確認するんだ」

アリス「ふむ……。支離滅裂にならないためのチェックということですか?」

ユウキ「まあ、そんなところかな? でもあまり長過ぎてもダメだ」

アリス「人はまず、大まかな形を見てから、細かいところに目がいきますからね」


ユウキ「うん。だから大雑把でも形にすることが大事なんだ」

アリス「なるほど。大体分かってきましたよ」


5.今考えている場所までの、あらすじを細かく書く


ユウキ「最後に大体の流れ、1000文字程度で書いてみよう」

アリス「なぜ1000文字?」

ユウキ「新人賞のあらすじが800~1000文字だから、訓練にもなるんだ」

アリス「またマニアックな話題を……」


ユウキ「この作業が終われば、プロットは完成だ」

アリス「意外と長い道のりがあるのですね」

ユウキ「うん。だからプロットを作るのは、”本当に書くことに詰まった時”なんだ」

アリス「書く前に作業が多いと、どうしてもやる気が削がれますからね」


ユウキ「まあここまでしても、無理にプロット通り進める必要はない」

アリス「ええ!? せっかくここまでやったのにですか?」

ユウキ「前にも言ったが、プロットはあくまで目的にたどり着くためのルートだ」

アリス「ルートは1つではないってことですね」


ユウキ「目的地さえ見失わなければ、何書いてもいいと思うぞ」

アリス「目的地の明確化のためにも、プロットは必要そうですね」


ユウキ「さて、次回の内容だが、さすがにネタ切れになってきたな」

アリス「20以上も続けると、そうなりますよね……」

ユウキ「だから少し変わった切り口で、解説したいと思う」

アリス「なんですか? それは……」


ユウキ「ある意味創作をする上で、最も大事なこと。イメージについてだ」

アリス「イメージ……。確かにあまり聞きませんね……」

ユウキ「イメージは人間の脳の中でも、最強の機能だ。それを最大限に活かそうぜ」

アリス「どういうことか分かりませんが、詳しくは次回待ちですね」


ユウキ「そういうこと! だからみんな、次回も宜しく!」

アリス「お願いします」

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