第20話 プロットについて

ユウキ「今回はプロットについて、解説だ!」

アリス「お願いします」

ユウキ「正直に言えば、プロットなんぞ書かなくても良い」

アリス「いきなりバッサリしてますね。どうしてですか?」


ユウキ「ハッキリ言えば、俺達はプロじゃない」

アリス「まあ、確かに。あまり意識が高すぎると、ワナビと呼ばれたり……」

ユウキ「だがプロットを書くのは、物語を書く上でも効果的なやり方だ」

アリス「効果的なやり方? 重要なではなくて?」


ユウキ「ああ。プロットは最初に書くだけじゃない。タイミングも大事なんだ」

アリス「プロットを書くタイミングですか?」

ユウキ「俺の場合だけど、以下のタイミングで書くとおすすめだぞ」


・何を書けば良いかわからない時

・スランプ状態の時

・絞りだしても、アイディアが全くでない時


ユウキ「プロットって、最初に書くものだと思われているけど、案外違うんだ」

アリス「ええ!? 最初に書いて、その通り物語を進めるものじゃないんですか?」

ユウキ「書いている途中に構想が変わったりするからな。その考えは危険だ」

アリス「あぁ……。確かにやっぱりこっちが書きたいとか、ありますよね……」


ユウキ「だからプロットは、話に詰まったときに書く。こう決めておこう」

アリス「アイディアがないなら、プロットを書いても同じ気がしますけど……」

ユウキ「違うな。人間は視覚情報から、想像以上に情報量を取り込んでいる」

アリス「急に脳科学の話になりましたね」


ユウキ「思いついたことを文字に書くだけで、脳に強く伝わるんだ」

アリス「メモ術というやつで、聞いたことがある原理ですね」

ユウキ「見た文字から脳が刺激され、連想されるものが表に現れる」

アリス「確かに。メモを取っていたら、次々アイディアがと聞いたことがあります」


ユウキ「だからどうしてもアイディアが浮かばない場合に、プロットを書こう!」

アリス「なるほど。脳を刺激して、アイディアを出すために文字にするのですね」

ユウキ「多くの人は、初めに書く道順と考えている」

アリス「確かに。設計図と言われると、最初から全部考えているように思えます」


ユウキ「でも実際やってみないと、分からないこともある」

アリス「書いてみないと、どういう展開が面白いか、分かりませんしね」

ユウキ「だから俺はプロットを、設計図ではなく”地図”だと例えよう」

アリス「ええっと……。何が違うのですか?」


ユウキ「地図はゴールさえ決まっていれば、道順に決まりはない」

アリス「広い道を通ろうとか、細いけど近道しようとかですね」

ユウキ「途中で間違っても、道順を見直せばたどり着けるだろ?」

アリス「あぁ……。言いたいことは分かってきました」


ユウキ「だからプロットは迷ったときに、書いてみる。それで良いと思うぞ」

アリス「なるほど。最初から全て決めるのも、考え物ですね」


・プロットは展開に困った時に書こう

・無理に書かなくても良い。上記の場合にのみ書いても大丈夫!

・書くことで脳が刺激され、アイディアが出てくる


ユウキ「今回はあくまで、プロットとは何かを紹介した」

アリス「書くタイミングについては、中々衝撃的でしたね」

ユウキ「次回は実際に俺がやっている、プロットのやり方を紹介だ!」

アリス「おまけみたいなものなので、あくまで参考程度にお願いします」


ユウキ「それじゃあ、みんな! 次回も宜しく!」

アリス「お願いします」

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