第16話 世界観を活かす

ユウキ「今回は設定した世界観をどう活かすか、紹介だ!」

アリス「お願いします」

ユウキ「前回紹介したように、小説の世界観とは、違う文化を歩んだものだ」

アリス「はい。そのために、歴史の転換期を書くのでしたね」


ユウキ「今回はそうやって歩んだ、歴史の活かし方を紹介だ!」

アリス「活かすと言われても……。一体どうすれば良いのですか?」

ユウキ「ずばり! ”主人公への影響力”を考えてみよう!」

アリス「何ですか? それは?」


ユウキ「異世界転生にしろ、現地民にしろ。世界観は主人公に影響を与えるものだ」

アリス「ふむ。その独特な価値観が、成長に繋がるということでしょうか?」

ユウキ「例えば以下のような、世界観を作ったとする」


・人口の9割が異能力者である


ユウキ「ここで主人公が異能力を使えないとしたら?」

アリス「残りの1割の人間として、いろんなドラマができそうですね」

ユウキ「覚醒するもよし。無能力者として戦うのもよしだ」

アリス「確かに。人口の9割が異能力者というのが、ポイントですね」


ユウキ「こんな風に、主人公と世界観がどう関わるのか。考えてみよう!」

アリス「でもいざとなっても、まったく思いつかないものですね……」

ユウキ「そこで今回は、ちょっとしたテクニックを紹介だ」

アリス「テクニックですか?」


ユウキ「ああ。こればっかりは直接見てもらった方が、早いだろうな」

アリス「一体何をするつもりですか?」

ユウキ「騙されたと思って、以下の順で試してみてくれ!」


1.どの世界なのか決める(リアルかファンタジーか?)

2.その世界の独自の歴史を決める

3.その世界の常識から外れた主人公を出してみる

4.常識外れの主人公を、暴れさせる

5.常識の壁に主人公をぶつける

6.主人公は壁をぶち破り、その世界の価値観を大きく変える


ユウキ「この順序で物語を考えてみようぜ」

アリス「なぜ常識から外れた主人公が、必要なのですか?」

ユウキ「特別感を出すためだな。他と違うぞって、分かりやすく描写するんだ」

アリス「なるほど……」


ユウキ「さっきの異能力者の例だと、こうなるかな?」


1.リアル世界、異能力者が9割

2.異能力者が絶対的有利の歴史を歩む

3.無能力者の主人公が、異能力者を出し抜いている

4.無能力者でありながら、異能力者に勝ち続ける主人公

5.圧倒的な力を持つ、異能力者に敗北。コンプレックスを抱く

6.コンプレックスを乗り越えて、無能力者の価値を大きく上げる


ユウキ「これで世界観に意味が出てくるはずだ」

アリス「断言しないところが、ユウっぽいですね」

ユウキ「実際に見て、少しはイメージしてもらえたかな?」

アリス「ええ。確かにこれは型として、利用できそうですね」


ユウキ「自分なりのやり方もあると思うが、迷ったら参考にしてみてくれ」

アリス「世界観を活かすのも、色々やり方があるのですね」


ユウキ「次回は世界観のラスト。今まで紹介したことで、0から世界を作ろう!」

アリス「総決算ってやつですね。どんな世界ができるのでしょうか?」


ユウキ「それじゃあ、みんな! 次回もよろしく!」

アリス「お願いします」

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