第14話 世界観について

ユウキ「今回は世界観について、解説していくぞ!」

アリス「よろしくお願いします」

ユウキ「そもそもなぜ世界観が重要なのか。それから説明しよう!」

アリス「私も正直ピンっとは来ていませんね」


ユウキ「新人賞では世界観を活かせているかで、一次通過、落ちが決まるらしい」

アリス「そんなに重要なのですか?」

ユウキ「ああ。実際世界観を活かせてないことは、作品を扱いきれてないことだからな」

アリス「そこまで重要なことなのですね」


ユウキ「だから腕を上げたいなら、まず世界観に注目してみるんだ」

アリス「しかし扱いきれる世界観と言われても……」

ユウキ「大丈夫! それを今回から少しずつ解説していくから!」

アリス「本当に大丈夫なのですか? 私は少し不安ですが……」


ユウキ「失礼な。まず世界観とは以下の要素に分かれている」


1.舞台設定(時代やファンタジーなのか?)

2.背景(その世界での常識)

3.特徴(その世界でしか、表現できないもの)


ユウキ「ざっとこんなもんだな」

アリス「世界観と言っても、色々な要素があるのですね」

ユウキ「勿論要素はこれだけじゃないが。まずはこの3つを意識してみてくれ」

アリス「初心者は無理せずにってことですね」


ユウキ「1つずつ解説していこう。まずは舞台設定についてだ」

アリス「現代なのか。近未来なのか。リアルなのかファンタジーなのかですね」

ユウキ「ああ。これは最初に決めるべきことだな」

アリス「確かに。リアルかファンタジーで、キャラの特徴も変わりますからね」


ユウキ「しかも1番重要なことでもあるんだ」

アリス「そうなのですか? ならば慎重に決めないと……」

ユウキ「いや。これは案外適当でも良いんだ」

アリス「え? でも1番重要なことなのですよね?」


ユウキ「最初の一歩だからな。ここは思い切って踏み込まないと、次に進めん」

アリス「ああ……。そういう意味で、重要な要素なのですね」


ユウキ「次は舞台背景についての設定だ」

アリス「その世界での常識と書いていますね。どういうことでしょう?」

ユウキ「自分が書いている世界が、俺達と同じ文化を歩んだとは限らないだろ?」

アリス「確かに。明治初期の状態で止まった、現代作品んとかもありますしね」


ユウキ「当然常識も俺らとは違うはずだ。だから次に、その世界の常識を設定するんだ」

アリス「なぜ常識を設定する必要があるのですか?」

ユウキ「文化の独特性を出すためだよ」

アリス「文化の独特性?」


ユウキ「人が世界観に引き込まれる要因は、俺達の世界との違いにある」

アリス「確かに。非日常的な常識が、引き込まれます」

ユウキ「だからまずは現実と違う常識を表してみよう。魅力的になるはずだ」

アリス「読者を引き込むための、独自文化ということですね」


ユウキ「最後にその世界でしか表現できないものを、書いてみよう」

アリス「これはいまいちピンっと来ませんね……」

ユウキ「現実でもファンタジーでも物語に影響がないようでは、世界観が死んでいる」

アリス「しかしそういう状況って、どういうことなのでしょうか?」


ユウキ「さっきも書いた通り、独自の文化を歩んでいるとかも1つだな」

アリス「なるほど……。その文化でしか、表現できないことを書くわけですね」

ユウキ「ほかにもファンタジーならではの空中戦。銃撃VS魔法とかもな」

アリス「確かにそれらは、リアルな世界では再現できませんね」


ユウキ「とまあ、今回はざっくりと世界観について解説させてもらった」

アリス「本当にざっくりでしたが、掴みは分かってきました」

ユウキ「次回から本格的な世界観の作り方を解説だ!」

アリス「意外と難しそうな議題ですね……。でも大事なのですよね」


ユウキ「ああ。入り込める世界観を作りこむのは、相当難しい」

アリス「ですがそれらができれば、ある程度小説を扱いきれているということでしょう」

ユウキ「その通りだ。だからゆっくり少しずつな」

アリス「今回の解説は、少し長くなりそうですね……」


ユウキ「それじゃあみんな! 次回もよろしく!」

アリス「お願いします」

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