心の万華鏡

 夜に書き上げた恋文ラブレターを朝読み返すと、陳腐なものに見えてきます。

 それは何故なのでしょう?


 人の心には万華鏡があります。

 自己の情動を照らし出す心の万華鏡が…。


 夜にあっては熱にうなされたように情熱的な言葉が紡がれ、

 あしたにあっては熱も冷め、浮かれた言葉にゲンナリする。


 全ては心の万華鏡に映り込んだ風景。

 それは、想い人と共に居続ける風景のハズでした…。


 しかし、読み返した恋文ラブレターを心の万華鏡に透過しても、そこには望む風景が見えてこない…。

 そして一つの便箋は紙屑となりゴミ箱に吸い込まれるのです。


 さてさて、心の万華鏡とは何なのでしょうか?

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