赤き力 Bパート

  ガッシャーン


 りゅうじゃまるガイストのりょうあしかいし、ホウオウマルガイストのみぎつばさとすと、ガイストからきょる。


「やったじゃねぇかホウオウマル!」


 ようがそううと、たい耀ようようく。


リュウジャマル、おまえしんだいじょうか?」

「クソあついけど、なんともねぇよ」


 そうようかえしたので、たい耀ようしきがおえをつくう。


「それならかった」


 そしててんまるかってつづける。


「さぁてんまるけいせいぎゃくてんだ!」


 たい耀ようかおでそういながら、ホウオウマルガイストにちかいてく。


めるな、わっぱども!」


 てんまるはそううと、たい耀ようホウオウマルガイストのひだりつばさけ、こうげきける。


ホウオウマル、フォールダウンキック!」

「そんなこうげっ、ぐわ!」


  ガッシャーン


 ホウオウマルしきいていたてんまるは、ホウオウマルこうげきかわすが、かくからこうげきしてリュウジャマルたいおうず、ひだりつばさリュウジャマル尻尾しっぽたてせつだんされた。


「これでじゅもんがいは、かいしかないだろう。ホウオウマルリュウジャマルたい耀ようちからせ!」


 そうようったので、たい耀ようホウオウマルめいれいする。


ホウオウマルリュウジャマルあたえたちからせ!」


 するとリュウジャマル身体からだからひかりがえ、しろではなくくろいろ身体からだ姿すがたあらわす。


「うりゃぁ!」


 ようはそうさけんで、リュウジャマルガイストにんでく。


  ガスン


 こうげきかわしたはずてんまるを、かるしょうげきおそう。

 おもい、てんまるう。


なんだ!」

リュウジャマル、そのままくびはなすなよ!」


 はいからえてようこえで、てんまるじょうきょうかいする。

 ようこうげきかわされたちょくリュウジャマルガイストのくびいたのだ。


上手うまガイストがうごかん。さきほどめいれいからすると、コレががんらいリュウジャマルちからことか……)


 てんまるがそんなことかんがえながら、ガイストであばれていると、リュウジャマルくろいろが、そうがボロボロがれるようちてき、もとしろ身体からだもどった。


ホウオウマルいまうちに!」


 そうようさけぶと、たい耀ようホウオウマルめいれいをする。


ホウオウマルガイストのかおあしでつかめ!」


 たい耀ようにそうめいれいされたホウオウマルは、いちじょうしょうするときゅうこうし、ガイストのかおりょうあしつかむ。


ホウオウマルガイストのかおかいわるまで、しんあしたい耀ようちからを!」


 たい耀ようことどうに、ホウオウマルりょうあしこんじきかがやく。


  ミシ ミシ ミシ


おもしろいモノをせてもらったぞ、どもたちよ)


 そんなことかんがえながら、てんまるめいげる。


「ぐわぁぁぁぁ!」


  ガッシャーン

   ガコン


 ガイストのほんたいる、かおかいされたためからだめんち、それをかくにんしたようう。


いっちょうがり!」


 するとたい耀ようが、つうしんようかがみよううながす。


やすほうぼくてるから、おまえほくたすけにってくれ!」



 ★★★★



 てんまるめいいて、おにまるおもう。


(そろそろころいか……)

「ちっ。てんまるがやられたか、なら!」


 おにまるがそううと、ほくロウオウマルじゃこうおうる。


  ガコン ガコン

   ドガシャン


 しかしロウオウマルじゃこうおうにLがたきんぞくかべに、よこたたけられた。


「うわっ!」


 しょうげきによりほくさけび、おにまるじゃこうおうひときゅうすると、おもさけぶ。


「スー…… うおぉぉぉぉぉ!」


 そのさけびはつよしょうげきり、とおくへばす。


「きゃぁぁ!」

、スセリ!」


  ドガッゴン


 ようかくにんしようとしたほくだが、なにかのしょうげきロウオウマルうごかない。

 ロウオウマルふくすうくさびようなモノで、うごきをふうじられていた。


うごかない、もしかして……」


 ほくがそううと、おにまるほくかってげる。


さまだけでもくだいて、ぞうどもにせてくれる!」


 そしてじゅもんとなはじめた。


ぼんのうつちよ、ゆめうつつくだいかずちれ! ポーンス、メディウム、エーレークティオー、シニステル、デニステル」


 じゃこうおうからだあかはっこうしており、おおつちこんじきかがやす。


(さて、ぞうほううか……)


 そうかんがえたおにまるう。


くぞぞう。アウルムゲンノウ!」


  ガコン


 いっんだじゃこうおうは、そうってじょうだんからおおつちろした。


リュウジャマルロウオウマルまもれ!」


  ブオン

   ズガコン”


 ようめいれいで、ロウオウマルじゃこうおうあいだってはいったリュウジャマルは、ロウオウマルへのこうげきわりにける。


ったことしょうさんしてやるぞぞうこうてきしゅかてれ)


 おにまるはそうおもいながらさけぶ。


しんもどれぃ!」


 そのさけびとともに、おおつちけられたリュウジャマルひかりのたまわる。


「うわぁぁぁぁぁ!」


 そして、きょうれつしょうげきけたようさけびとともに、リュウジャマルかぜさんし、ようはスセリのちからはたらいて、がっこうちかくのおかる、かおるもとてんそうさせられた。

 スセリはそれをかくにんしたあとほくたい耀ようねんせつめいおこなう。


(「さんにんともあんしんして、ようよ。いまかおるところてんさせられたはずだから。それより如何どうにかしてロウオウマルくさびを……」)


 しかしさんにんからのへんい。


(「みんな?」)


 もういちスセリがねんかえすが、けっおなじ。

 いっぽうおにまるかんがえる。


(やはりかたほうだけではか…… とはえ、まえみたいなことをしてないとことは、こころれいせいではあかし。スセリのほうも、このじょうきょううごかんとことは……)


 おにまるかんがえをまとめると、じゃこうおうかがやきをうしなったおおつちう。


ゆうみとめるが、おろかなことを。ポーンス、メディウム、エーレークティオー、シニステル、デニステル。こんこそさまばんだ!」


 するとおおつちはまたかがやす。

 そんなおにまるまえに、けっかいってちはだかった。


めなさい!」


 すこつよめに、あせった調ちょうにそうったスセリのことで、おにまるじょうきょうかいする。


(「此方こちらぞうほうも、まんざらではかったようだな」)


 おにまるがスセリにそうねんおくると、スセリはおこっておにまるねんかえす。


(「そんなことっているあいじゃい。わたしを、けないのよ!」)


 それをいたおにまるはクスクスわらい、ほくけてう。


ゆうしゃよ。ひめぎみたすけたくば、ばくみずかいてせろ!」


 そして、わったおにまるはスセリにねんおくる。


(「スセリ、コレはさまてたほんらいさくせんうちげんはしてやる、さまどもしんじてだけしていろ!」)


「そしてむすめまもれるものならまもってせろ。アウルムゲンノウ!」


 スセリとのねんり、けてそうったおにまるは、じゃこうおうけておおつちろす。


「オーリゴー……」


 いっぽうは、ロウオウマルくさびためじゅもんとなはじめた。


  ブオーン ガッシャン


 けっかいは、じゃこうおうおおつちめた。


げんしているとはえ、まさかほんとうめるとは…… スセリのちからか、むすめねがいか? だが!)


 おにまるはそうかんがえ、さけびながらじゃこうおううでちからを、だいつよめていく。


「うおりゃぁ!」


  ミシミシ ミシミシ


 するとけっかいに、れつはいはじめた。


「アエテルヌス……」


 しかしは、おくせずじゅもんとなつづける。


  ミシミシ

   パキン パキン


 けっかいこわれるすんぜん、それをていたほくさけぶ。


めろぉ!」


 そのこえどうロウオウマルかみなりち、じゃこうおうはそのからはなれ、グラウンドのちゅうしんどうする。

 いっぽうは、らくらいちかくにたにもかかわらず、こわれかけのけっかいまもったのか。まったい。

 かみなりなかからあられたロウオウマル身体からだからは、くさびせ、からだしゃくどういろわっていた。


「ワオーン」


 ロウオウマルとおえをしえると、おにまるはスセリにねんく。


(「スセリ、ロウオウマルいろったのはなんだ?」)

(「さきほどこと、そのまま彼方あなたかえしします。たいむずかしいものへのたいおうをもってりなさい」)


 スセリがねんでそうかえしているあいだに、グラウンドの彼方此方あちこちロウオウマルせいせいしたきんぞくちゅうしゅつげんした。


ホウオウマルってオモイカネのところなんなさい!」


 たい耀ようにそうをしながら、スセリはこうしゃおくしょうどうさせると、スセリはねんう。


(「こんは、こといてくれてたすかります……」)

(「スセリ、ロウオウマルはどうしたの?」)


 ねんかえすと、スセリはがいたい耀ようおにまるてんまるかぜまるたいしてねんせつめいする。


わたしが。ロウオウマルしゃくらいけたゆうあやつにんげんげっこうしたときあらわれる、ロウオウマルちからひとつ」


 スセリがそうせつめいしているあいだにも、ロウオウマルじゃこうおうおそかっていた。


  ガコン 

   ガコン

    ガコン


   ブオン ドスン


 ロウオウマルどうそくがっており、じゃこうおうおおつちではりがおおぎて、ロウオウマルとらえることない。


  ガコン

   ガコン

    ガシャコン


  ズゴン


 きんぞくちゅう使つかがったロウオウマルが、じゃこうおうにドロップキックをうと、ロウオウマルれたぶんけて、何所どこからともなくらくらいはっせいし、じゃこうおうおそかった。


「ぐわっ! なんだコレは?」


 そうおにまるうと、スセリがおにまるかってあおる。


おにまるおにるなら、やまみずからのちからこんげんぎょしてせなさい」


 スセリにそうあおわれたおにまるは、おおつちて、ほくとスセリにけてう。


「いいだろう。たらぬのならたるこうげきをすればいい、たい身体からだかんじるしょうげきこそ、おにの宴のあかし。さあ、おれこころけてかってい!」


 ガコン ガコン 

  ガシャコン ズゴン


 そうわれたほくは、ロウオウマルこうげきけるが、じゃこうおうこんかわされ、さらじゃこうおうはダメージをけながら、ロウオウマルなぐばす。


  ガコン ガコン 

   ガシャコン ズゴン ガシャコン


 たたかいながらおにまるおもう。


(これぞおにちからひとみずかせるゆいいつたましいいさみ、ちからものだけがれられるちから) 

「ハァァァァッハハハハ、ハァァァァッハハハハ」


 たかわらいをしながらたたかおにまるて、スセリはねんく。


(「貴方あなたは、あのふたたたかいを如何どうおもう?」)

(「どうって……」)

(「こわい、こわくない?」)

(「……ほくくんが、わたしようくんためおこってくれたのはうれしい。でも、いまほくくんこわい」)

(「かりました、それならほくめましょう」)


 スセリがにそうねんかえすと、ロウオウマルけっかいつつみ、ゆうさせおもう。


(やはりどもこころかいつらい、みんなにはあとあやまらないと……)


 しかしたたかいをじゃされたほくおにまるは、スセリにかってなる。


「「スセリ!」」


 するとスセリは、ロウオウマルじゃこうおうあいだどうさせ、ほくおにまるかってう。


たたかいは其所そこまでです」


 するとおにまるかえす。


おにたたかいをじゃするとは、如何どうりょうけんだ。さまぶん如何どうにかしろとったはずだが?」

ったのよ。ロウオウマルたたかいをて、こわいとったがいたから」


 スセリはほくおにまるけてそうい、わるとおにまるねんう。


(「おにまるおこっているどもたいりょくなんて、そんなにつものじゃない。それともこんたのしみを、いまつぶしてしまうかしら?」)


 ねんでスセリにそうせつめいされたおにまるは、すこかんがえスセリにねんかえす。


(「……たしかにそうか」)

「ふん、きょうめた。ぞうこんしでたたかときまでに、うでみがいておくんだな」


 おにまるほくにそううと、じゃこうおうひかりにり、つぎしゅんかんる。


 そのスセリがやすもともどし、けっかいいたのはいが、ようおみしょうめつしょうげきえいきょうか、かるのうしんとうからのまいこしており、ほくせんとうちょうかんしんどうなかにいたためあしきんにくつうこされていて、ふたともうごけないじょうきょうおちいっていた。



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