赤き力 Aパート

「さて、如何どうしたものか?」


 しずめまもりけっかいなか

 しょうがっこうグラウンドのじょうくう

 ガイストとしたてんまるがそううと、何所どこからかたい耀ようこええてる。


ねらいはガイスト。しんじつてららすひかりよ、やつしんじつ姿すがたあばせ!」


 するとガイストはてんじょうからのひかりにつつまれ、あたまてんまるからだやす姿すがたかびがった。


  ガコン ガコン


 ロウオウマルは、こうしゃおくしょうちゃく

 リュウジャマルホウオウマルガイストのちかくまでんでき、やす姿すがたかくにんおどろく。


「「やす!」」


 ホウオウマルのうりょくひかりえると、りゅうじゃまるホウオウマルガイストからきょり、ようリュウジャマルうちからてんまるう。


やすかえしやがれ!」


 そのことき、ガイストがリュウジャマルほうくと、かくからホウオウマルガイストのかおけてこうげきける。


ホウオウマル、ソーラーカッター」


  ドガシャン


 だがホウオウマルこうげきは、じょうからりゅうしてきんぞくはしらによりぼうがいされた。


「うわっ!」


 したからきんぞくちゅうはじばされたホウオウマルは、たいせいなおガイストからきょる。

 きんぞくちゅうかがやきながら、じゃこうおう姿すがたえてく。


かいげんてん!」


 おにまるのそのことともに、じゃこうおううごす。


われいさみしものおうにして、かいたるくまみずはがねおう。そのゆうしゃじゃこうおう


 鬼丸おにまるのポーズきのりをいたてんまるは、ノリノリでかたる。


「ならばわしろう。こうてんごんこんながことあやガイスト」


 さらおにまるてんまるどうう。


『さぁおみたちよ、いざしょう!』


 それをていたスセリはあきれておもう。


わるりがぎるわね……)


「スセリ、たいへんだ!」


 あわてたオモイカネが、ちかくにあらわれそうったので、スセリはオモイカネにかえす。


如何どうしたのオモイカネ?」

したからこええたがしたので、たしかめてたのだか…… ねんせいこうしゃのこされている、てんされていない!」


(!)


 オモイカネのこといておどろき、スセリはおどろいたりをしてう。



なんですって!」

(……なんてね)


 スセリはそうおもうと、ようほくたい耀ようねんおくる。


(「にんともいて。ねんせいきょうしつどもたちが、てんそうないのよ。ひとけっかいいてもなおらない。だからてんまるおにまるこうしゃちかけないで!」)

(「ちかけさせるなつっても……」)


 ねんようがそうかえすと、スセリはねんはなしをつづける。


(「それならわたしたちほくで、おにまるけながらこうしゃまもります。そのあいだようたい耀ようてんまる退たいしてください」)

(「まずはてんまるたおせってことか、かったスセリ」)


 そうたい耀ようねんかえすと、ようつづけてねんう。


(「OK。はやめにわらすから、それまでガンバってくれよ」)

(「2たい1だからとって、だんしてはいけませんよよう」)


 ぶんかんがえとはちがねんをスセリからかえされ、ようふくつらおこる。


「そううじゃねぇよ!」


 そんなようつうしんようかがみて、たい耀ようようつうしんようかがみしにく。


「どうしたんだ、さいかおして?」

さいけいだ!」


 そんなかいをしながら、リュウジャマルホウオウマルが、ガイストのほうんでくのをおくったスセリは、ほくせりねんでこれからのせつめいはじめる。


(「ほくこうしゃこわしてもいから、Lがたかべつくってどもたちまもりなさい」)

(「こわすってそんな……」)

(「そうよスセリ!」)


 ほくがそう、スセリにねんかえすが、スセリはすこちからつよ調ちょうで、ふたねんかえす。


(「そんなことっているあいではありません! がっこうみんなにはあとわたしせつめいします、まずはともだちあんぜんかんがえて」)

(「……かったよ!」)


  ヅガゴン

   ドシャ ドシャ ズドン


 ほくなやんだあげロウオウマルちからまれたLがたの、あつきんぞくかべこうしゃぷたつにく。

 ぶんったとはいえ、ほくこうしゃかいさせてしまったことをスセリがいていると、おにまるほくけておおごえう。


かべまもったとことは、おれちからはたらいているしょどもたちてんなかったようだな。さぁゆうしゃひめぎみてんまるはもうはじめている。さまだいともだちまもってせろ!」


 おにまることおもい、スセリはおにまるねんく。


(「おにまる?」)


 しかしおにまるからのねんでのへんく、そのわりじゃこうおうおおつちに、ほくせまりながら鬼丸おにまるう。


くぞ! もどものこころなどくな。そしてことこころいためて、おにとのしょうてるとおもうな!」



 ★★★★



など、しているゆうさまいぞ」


 おにまるほうしきっているようたい耀ように、そうったてんまるガイストでホウオウマルんでる。


  ガシャコン


 ガイストのこうげきけようとして、ホウオウマルはじばされ、ダメージのしんどうによりたい耀ようさけぶ。


「ぅわ!」

「このろう!」


 リュウジャマルガイストのくびき、ようはそうってガイストをめんたたけようとするが……


  ブオーン


あまいわ!」


 てんまるがそういながら、ぎゃくガイストでリュウジャマルめんたたける。


  ブオーン

   ドガシャン


「うわぁ!!」


 リュウジャマルこうげきけ、さけんだようたい耀ようく。


だいじょうか?」

たりまえだ!」


 するとようのこのことともに、たい耀ようつうしんようかがみに、へいぜんとしたよう姿すがたうつる。


「フフフ。ほらはやわしたおして、なかたすけにったら如何どうだ。わしは、おにたたかいにせいするほどではい」


 てんまるがそううと、つうしんようかがみ使つかたい耀ようようう。


ようろういっしょおにまるたいしょをしているかぎり、やすもともどすのはだ」

「じゃあ、どうすんだよ?」

まえたたかったときは、としたしょふっかつしなかった。だからてんまるしんくびとすか、ねんためからだがいをつぶしたうえで、おさえておけばぶんもんだいいはず」

かった、くぞ!」


 そうようわると、リュウジャマルじょうし、てんまるようたい耀ようかってく。


わらべたちわしたおさんだんいたか?」

ぼくあまるなよ、てんまる

「ほえづらかかせてやる」


 たい耀ようようがそううと、てんまるはクスクスわらかえす。


「ならばためしてみるがいい、るモノならな!」



 ★★★★



  ブオーン

   ガシャゴン


 ロウオウマルじゃこうおうに、ぶんつくったLがたかべけられた。


「うぁっ!」


 しょうげきれでほくさけぶと、たおんでいるロウオウマルじゃこうおうおおつちで、ついげきける。


「うりゃぁ!」


  ガコン 

   ブオーン ガッシャン


 しかしそのこうげきは、しんったけっかいめ、ロウオウマルはそのすきたいたりでじゃこうおうこうげきをするが……


“ガコン ガコン ブオーン ガコン”


 じゃこうおうはそのこうげきを、退いてかわす。

 しかしこんほくが、じゃこうおうからはなれたのをかくにんついげきおこなう。


ロウオウマル、ファイアブレス!」


 ロウオウマルせいせいした、にせえんほうしゃじゃこうおうひかりでつつむ……

 が、じゃこうおうはそのこうげきけても、へいぜんとしていた。

 おにまるほくかってう。


おににこのていえんねつくものか、ごくしゃくねつすらなまぬるい! とはえ、おれたおことしゅうちゅうしていることめてやろう。おまえだれしい、どんななぶんしい?」

「どうことさ……」


 そうほくかえすと、おにまるう。


「おまえは、ぶん姿すがたいていない」


 そしておもう。


まえよりゆうかんじるが、やはりおもびとだけではダメとことか……)



 ★★★★



  バゴン 

   ズガゴン


「うわぁ!」


 リュウジャマルホウオウマルは、ガイストにめんたたとされ、ようたい耀ようは、ダメージにれによりさけんだ。


「ちくしょう!」

「クソ、まえよりちからしてるがする」


 ようたい耀ようがそううと、てんまるたい耀ようことこたえる。


ことおしえてやろう。ガイストは、んだことだまにんげんちからわる。さまは、ぶんよりおとっているとおもっていたものことぶんないとき如何どうおもう? ともよりぶんおとっていたといたときさま如何どうおもう?」

「そんなモノ、ことれんしゅうすればいだろ」


 たい耀ようとっっさにそうこたえると、てんまるかえす。


おろもの、それはものたわごとでしかないわ! そのかんがえ、しゃみずからをきずけることれ。オン、ヒラヒラケン、ヒラケンノウソワカ。ことよ、やいばりてそそげ!」


 するとリュウジャマルホウオウマルじょうくうに、すうひかりやいばあらわれ、てんまるとおけてそそぐ。

 すうやいばおんで、リュウジャマルホウオウマルすと、にダメージをあたり、ようたい耀ようおみのダメージのしんどうさけぶ。


「「うわぁぁ!」」


 てんまるこんようく。


「さて、リュウジャマルわらべ。おまえほうわしいに、こたえはるか?」

「……かるかそんなもん! おれぶんこといっぱいなんだよ」


 ようこといて、てんまるかえす。


ものこころけんとは、おろかな」

「うっせぇな。だいたいともだちよりダメだからって、なんだってんだ!」


 そうったようたい耀ようく。


「おい、なにかんがえはねぇのかよ?」

「……わるい。ぼくにはい」


 しかしたい耀ようようにそうかえし、そのかいいていたてんまるは、ふたかってう。


ばんさくきたか。かりでもわしちからてんのだ、あきらめろ」 


 てんまるにそうわれたたい耀ように、あるかんがえがかぶ。


かり……そうだ! でもだいじょうなのか……)


 たい耀ようがそんなことかんがえているうちに、リュウジャマルガイストはさいせんとうはいっていた。


ぼくらしくない…… てんまるこうていしたじゃないか、ぼくる! ダメならあとあやまればい、ようならきっとゆるしてくれる)


 そうけっしたたい耀ようは、つうしんようかがみ使つかい、ようす。


ようガイストにけ! ぼくかんがえがる」

「OK!」


 へんかえしたようは、リュウジャマルガイストのかおけてとっしんをする。


あまいとっておるだろう!」


 ガイストはとっしんかわし、リュウジャマル尻尾しっぽつかばそうとするが……

 リュウジャマルガイストのりょうあしはなれない。

 てんまるようかってう。


きおったか。ならこのまま、めんにぶつけてくれる!」

「かかったな、てんまる!」


 ようがそうかえしたので、てんまるようがどのようこうどうをするかたしかめるためいったんガイストのうごきをめる。

その瞬間……


ホウオウマルリュウジャマルたい耀ようちからを!」


 ホウオウマルめいれいする、たい耀ようこえようてんまるみみとどき、リュウジャマルこんじきかがやすと、ガイストのりょうあしがボロボロにくだけてく。

 このげんしょうけ、てんまるおもう。


(まさかリュウジャマルちから宿やどすとは…… 彼奴あやつはコレを、どんなているのだろな)


 そんなてんまるみみに、たい耀ようこええてくる。


つばさねらえ。ホウオウマル。ソーラーカッター!」


 つばさこんじきえたホウオウマルが、ガイストのみぎつばさねらってんでた。



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