第4話 ぽんこつ新人正社員と、残業絶対拒否の私。

さてさて、そんなこんなで、

わたしが「ぽんこつ認定」をしている正社員のAくんは、

きょうも相変わらず、

文書を作っては壊し、作っては修正しを繰り返している。

かれこれもう2ヶ月近くやっている。

わたしに渡していれば、その半分ぐらいでは終わっただろう。


でもまあ、そんなことを言ってもしかたない。

正社員が仕事を覚えないと、

将来的にこの会社にノウハウが蓄積しないのだからしかたがない。


【派遣社員がどんなに仕事のスキルを自慢したところで意味がない】

 ※『ハケンの品格』様ごめんなさいm(__)m

と、思って放置している。

それに、上司が「このプロジェクトをAくんの成果にして欲しい」と

かなり熱が入っているので、

わたしがやった作業をAくんの成果として

部長たちに報告するようなことは絶対にされたくない。

 ※と、思ってしまうわたしは、やっぱり固執しているのだろうか?


そんなAくんであるが、そろそろ1ヶ月ぐらい

まいにち1~2時間の残業を続けている。

最初から、完成した文書ができていれば、

修正する必要がないのだが、

「画面にて、ボタンが押せます」

「PCは電源を入れないといけません」

など「てにをは」が不自然だったり、

言わなくても分かるやろが! とツッコペミを入れたくなるような

企業としてはお粗末な文章を

100ページ超にもわたって書いているのだから

そりゃ、残業もするでしょうな・・・という状態になっている。


最近、Aくんのおかげで、

年間の計画が遅延している。

そのツケで、本当はAくんがやるはずだった別のプロジェクトが

なんと、突然わたしに押し付けられたのだ。


・・・マジ、怒ってます。

ただでさえ、この部署のほとんどの下作業をわたしがやっているのに! 怒!


怒ってますけれど、言動にはしませんよ。

 ※それをやったらたぶんダメなんだと、

 「ASD」かもしれない別のわたしが言っているので。


しかし、残業となれば話は別。

Aくんのせいで、わたしが残業をするなんて、

ぜったいに、ぜったいに、絶対にあってはならない。

あってはならないのです。


残業するぐらいなら、

昼ごはんの時間に

パンかじりながらやるわwww


ぜったいに、残業しないで期間内に終わらせてやるぜっ!


なぜなのか。

なぜなのかといえば、

わたしの賃金は、見込み残業が150時間含まれているからなのです。

そう、150時間残業しないと、残業代が出ないのです。


まじか、まじか、まじなのか、うちの会社・・・。


Aくんは残業代稼いでそうだなー。

いいなー。

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あたらず、さわらず。 ぽーとふぉりお @guraco

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