第1話 ギャンブル依存症の母と、娘。_15
わたしは自分の精神衛生が限界に達しそうだったので、
母の相談先を探す前に
自分のメンタルの相談にのってくれる先を探してネットを検索した。
厚生労働省や、警察、県など
お悩み相談を受け付けている電話がいくつかあり
そのいくつかに電話をしてみた。
母が家でドアを強く叩きつけるなど
威嚇行動を続けている。
とても怖くて、二階から下に降りることができない。
母親がギャンブルにはまっていて、経済的に苦しくてつらい。
そうした話を電話窓口の人は聞いて同情はしてくれるが
やはり解決の方法は特にない。
逃げるか、我慢するか。
その選択肢しかなかった。
そうして数か所電話をしているうちに
市の保健所の存在をしった。
そこで、話を聞くから平日に保健所まで来ませんか
と言われた。
*
また、平日に休まなくてはいけないのか、
すこし頭によぎったが、わたしは心が限界だったので
会社を休んで出向くことにした。
保健所の一室で
職員さんに今までと同様の話をした。
すると、職員さんは母について2つ可能性があると言った。
「ひとつは、競馬の依存症。
あとは、適応障害の可能性がありますね」
適応障害・・・意外な病名だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます