第19話:戦士ドリアン太郎襲来
俺たちはドリアン王の軍隊を蹴散らしていった。
俺たちはメロン王国の軍隊と共に、そのまま、ドリアン王の本拠地であるドリアン城に向かった。ドリアン王を倒して、この世界に平和を取り戻すことを目指したのだ。
しかし、そのとき、俺たちの前に一人の男が現れた。
彼は、筋骨隆々で金髪の美男子だった。その存在感はまさに圧倒的だ。
彼の体躯は鍛え上げられた筋肉に包まれており、その逞しい身体からは力強さがにじみ出ていた。背中には広大なドリアンの兜を被り、その金色の髪が兜の縁から覗いていた。兜の前面にはドリアンの模様が刻まれ、まるで彼がドリアンそのものであるかのように見えた。
彼の鎧もまたドリアンでできていた。その表面は頑丈なドリアンの皮で覆われ、見る者に堅牢さと頑固さを感じさせた。鎧の重さにも負けず、彼は軽やかに動き、敵に立ち向かった。
「俺は、ドリアン王親衛隊隊長、ドリアン太郎だ! おまえたちの命、頂戴いたす!」
彼はそう宣言すると、ドリアンの棘でできた大斧を使って攻撃してきた。
「俺はドリアン王の敵は許さない! メロン王国の軍隊を一人残らず殺す! メロン王とメロンナ姫とスイカ太郎とスイカを斬り捨てる!」
ドリアン太郎は叫びながら切りかかってきた。
「お前は何を言っているんだ! お前はスイカが創造したものだ! お前はスイカの子供だ! お前はスイカに反逆しているんだぞ!」
俺は言った。
「スイカなど知らん! スイカなど信じない! スイカなど愛さない! 俺はドリアン王だけを知る! ドリアン王だけを信じる! ドリアン王だけを愛する!」
ドリアン太郎は言った。
「お前は間違っているわ! お前は洗脳されているわ! お前は悪に染まっているのよ! お前は救われなければならないですわ!」
メロンナ姫は言った。
「お前こそ間違っている! お前こそ洗脳されている! お前こそ悪に染まっている! お前こそ滅ぼされなければならない!」
ドリアン太郎は言った。
「お前は無駄なことを言っている! お前は理解できない! お前は感じられない! お前はこの世界の魅力に惹かれない!」
俺は言う。
「お前こそ無駄なことを言っている! お前こそ理解できない! お前こそ感じられない! お前こそこの世界の魅力に惹かれない!」
ドリアン太郎は言う。
「お前は黙れ! お前は戦え! お前は死ね!」
スイカも言う。
「お前も黙れ! お前も戦え! お前も死ね!」
ドリアン太郎は言う。
そして、俺たちはドリアン太郎と激しく戦うことになった。
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