第35話 手紙
誰も起きていない様な早朝…
サヤがナーガに向けて手紙を書いている。
サヤ「拝啓ナーガ様…今日のお茶会の件、行きたいです…私のメイドが美味しいお茶を振る舞いますので…お楽しみにしていてください…よし!書けた。あとはナーガ様の部屋に」
誰も起こさないように、ナーガの眠る部屋へ向かう。
ドアの下の隙間からサッと手紙を入れて、自分の部屋に戻る。
誰も起こさないように行ったはずなのだが…
ルナ「あら、サヤじゃない!こんな時間にどうして起きているの?」
サヤ「私はナーガ様に用があって起きていました…ルナ様は、どうしてここに?」
ルナ「わ…私は…昨日、眠れなかったの…だから王宮を探検してみようかと…」
眠れなかったのは本当の様で、目元にクマができている。
サヤ「それは大変ですね…私のメイドのお茶なら、すぐに眠れると思うのだけれど…起きていないから、花園を見に行ってはどうですか?心が安らぎますよ。」
ルナ「…花…そうね。最近花なんてじっくり見る機会がなかったから…行ってみるわ。」
そう言うと、ルナは花園の方へ向かって行った。
サヤ「…よし。レドにルナ様が花園に居ることを伝えて…あとはお茶会!成功させるぞ…!」
意気揚々とレドの部屋へと向かう。
ガチャッ…
サヤ「レド!ルナ様は花園に居るから、作戦のときはそこに向かって!」
レド「了解。サヤもナーガさんとのお茶会頑張れよ。」
サヤに合わせて起きていたレドが返事をする。
レド「俺も着替えるかっと…」
ベッドから降り、着替えようとすると…
サヤ「…レドって…いい身体してるよね…なんか見惚れちゃうな…」
そう言いレドの上裸を凝視する。
レド「え?そう言われると恥ずかしいんだが…ていうか昨日もっと近くで…」
サヤ「それ以上は言わなくていい!R指定になっちゃうから!」
なんのことかと首を傾げるレド。
レド「…あーるしていってなんだ?とりあえず着替えるから…むこう向いててくれ。」
サヤ「うん…チラッ」
レド「見るなって!こっちも恥ずかしいんだからな…」
てんやわんやしていると、朝の9時になった。
サヤも自室に戻り、お茶会の返事とナラのお茶を待つ。
コンコンッ…
ナラ「サヤ様!お茶をお持ちしました。」
サヤ「待ってたの!毎日ありがとう、ナラ。」
お茶を飲み、一息ついていると…
ナーガ「サ…サヤ様…お茶会の件で参りました…」
サヤ「ナーガ様、お入りくださいませ。」
恐る恐る部屋に入ってくる。
ナーガ「その…お茶会のお手紙読みました…!とても嬉しいです!今からでもいいですか…?」
サヤ「もちろんです!ナラ、お茶会の準備はできてるかしら?」
ナラ「できております。今からでも大丈夫ですよ!」
三人で話しながら、この前サヤたちがお茶会をした場所へ移動する。
ナーガ「すごく綺麗なお花…!こんないい場所でいいんですか?」
サヤ「私たちはいつもここでお茶会をしているのですよ。お褒めいただき光栄です…!」
お茶会作戦は順調に進んでいる。
レドはというと…
レド「よし、花園に着いた…ルナはどこにいるんだ…?」
ルナを探してる最中であった。
しばらく歩いていると…
レド「居た…話しかけに行こう…」
ルナの元へ駆け寄り話しかける。
レドは作戦を成功させることはできるのか?
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