第27話 的中?
「すみませーん」
数日後の昼過ぎ。魔女が1人、食堂へとやってきたのだった。
「あの、明日のお昼に魔女10人分のお弁当作ってもらえないでしょうか?」
「あっはい。わかりました」
「明日の11時30分に貰いに来ます」
「了解です!」
マリーが厨房から出て、その注文を受けた。
「ユナ、真夜、作るの手伝ってくれる?」
「はーい」
「今日、食堂終わった後仕込み始めるから」
マリーはそう言い残し、業務に戻る。
閉店後、仕込みが始まった。
「とりあえず、弁当の容器はこれで行きましょう」
赤と透明の容器はパッと見、プラスチック製と言うかスーパーやお弁当屋さんで売ってそうな弁当の容器に見える。
「使い捨ての物ですか?」
「真夜の言う通り、そうね」
マリーは頷きながら、容器をぱっぱっとテーブルに並べていく。
「とりあえずメインはから揚げで行こうと思うんだけど、どう?」
異論はない。ユナも賛成の意思を示す。
「じゃあ、鳥肉を漬け込んでおきますか」
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