番外編 クリスマスパーティー

「メリークリスマス!」


 閉店後。私とユナとマリーの3人でクリスマスパーティーが始まった。照り焼きチキンにピザ、そして白いショートケーキ型のクリスマスケーキ。どれもTHE・クリスマスと言ったメニューだ。


(クリスマスだ…)


 前世では、病室でクリスマスを過ごす事が多かった。ケーキも一切れ食べていたっけ。チキンも少しだけ食べた事あるような。


「じゃあ、いただきますか~」


 ユナは早速チキンとピザをそれぞれ掴んで食べ始めている。


「ユナ、そんなに急がなくても~」

「え~だって美味しいんだもん」


 マリーの指摘も何のそのだ。私はまずチキンから食べる。照り焼きソースが美味しくて食欲をそそられる。チキンも柔らかくて食べやすい。


「美味しい……!」

「真夜も喜んでるみたいで良かったわ」

「真夜ピザもあるよ~」


 ピザはマルゲリータ風。チーズがもちもちとしていて、トマトソースとよく絡んでいる。しかもここにも細かく刻まれたチキンが乗っている。


(これは食べ過ぎてしまいそうだ)


 クリスマスケーキも、程よい甘さだった。それにしても、たくさん食べ過ぎてしまう。

 そういえば、この世界にはクリスマスプレゼントはあるのだろうか。


「あるわよ。でもパーティーの方がメインかも」

「そうなんですか」

「勿論真夜のプレゼントも用意してるから。お楽しみに」

「マリー、私の分は~?」

「ユナのもあるって」


 プレゼントは何だろう。ドキドキしてきた。



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