第三者の望む夢

 それはリュウジャマルさわぎのったげつようほうこと

 かおるりょうい、これからはリュウジャマルひるやすみにぶんたちしょうがっこうことおしえ、それをにもつたえるようねがいする。

 ぶんなにゆうがないと、ぶんはなしにおうじてくれないとかんじたかおるは、はなかいつくためリュウジャマルさわぎをようした。

 りょうかおるかんがえていることなんとなくかいしていたので、そのリュウジャマルことつたえられる。


「へぇ、そうなんですか。兄妹きょうだいってもいもうとかっはいらない、ほらかえったかえった!」


 ぶんにやってて、リュウジャマルことはなしたりょうはそうってかえす。


 りょうかえしたあとまどそとかくにんする。

 たりまえだが、其所そこリュウジャマル姿すがたい。

 ぜんじつにちようかえったあとで、かおる臣器おみきたちたのんでまえあらわれようとした。

 しかしククリのちから所為せいで、はまったくおみかない。

 ククリのちからたいしょうしゃが、みずからのこうどうでどうにかするしかない。


(おひるこうのがっこうくにはまず、てんしゃがっこうかくしておいて、ひるやすみにがっこうして、ちゅうのスーパーまでてんしゃってちゅうしゃじょうめ、さかみちはしっていけば、そうかんちゅうにはわたしたいりょくでも……)


 はバレたらおこられるリスクをしょうで、そんなけいかくてる。


 しかしようすいようも、そのけいかくじっこうすることかった。

 どうちゅうりょうしんいにくわすのうせいと、それの所為せいりょうしんめいわくかることてんびんけてこうどううつせなかったのだ。

 かとって、ほうしずしょうがっこうってもいし、にちようことってかおるにもずかしくてづらい。

 ほかあんかばず、はたからてもすこようのおかしいていたククリはけつする。



 ★★★★



すいよう しずしょうがっこう ほう


(「……と、わけなんだけどおねがる?」)


 リュウジャマルさわぎのったしゅうすいよう

 そのほう、ククリはねんつぐとツクヨミにねんそうだんをしていた。


(「めずらしく叔母おばさまかられんらくたとおもえば、おもしろことかんがえましたね」)


 ツクヨミがククリにそうねんかえすと、つぐねんつづける。


(「ろうからはなしはいていたが、こんなさくせんかんがえるとは…… わたしかまいませんが、ほんとうろしいのですか?」)

(「これにいてはわたしせきにんります、けっかのじょだいですが……」)


 ククリがねんでそうったので、つぐねんへんかえす。


(「かりました。では、わたしほうからスセリさまたちれんらくしましょう」)

(「おねがいします」)


 ククリのそのねんさいに、さんしんねんる。


(……ちょうい。こっちはぶんでやらないとそうだし、げきほうかがみ使つかいで、あのげきだいやくたのんでみるか。さて、りょうほう如何どうころぶか?)


 ツクヨミ――ときはそうおもいながら、めぐみいにことにした。



 ★★★★



もくよう しょめい


きてくれ、しょうじょよ……」


 大人おとなだんせいこえましたは、まえひかかがやいぬがいることく。


「うわっ!」


 こえげておどろき、あたりをまわす。


(どこです、ここは……)


 そうかんがえ、たしぶんたはずとおもしただが、いまところあきらかにかいちがった。


おどろかせてすまない、にんげんしょうじょよ。わたしまえしゅしゃフォルテスせいじんほしがみアラハバキがふっかつしたのできゅうにやってた」


 ひかかがやくフォルテスせいじんがそううと、どうようしながらう。


「こっ、これはゆめでしょうか? マンガやアニメみたいなことこるなんて……」


 そんなにフォルテスせいじんことつづける。


きなさいしょうじょよ。てんおにだいじゃあらわれているてんで、そんなことっているほうがおかしい」

「そんなことっても、わたしことありません!」


 がそうかえすと、フォルテスせいじんうなずことかえす。


「すまない。わたしきみまどかとのけいやくわすれていた」


 そのこといたは、おもいフォルテスせいじんく。


「どうことです?」

「アラハバキがふっかつしたとききみけんくびまないようちからはたらいているのだ。まどかわたしたのんでいたことをすっかりわすれていた」

わすれてって…… お祖父じいさまとおいなのですか?」

「だからこそきみもとにやってたのだ、これをしい」


 そうってフォルテスせいじんはいうつされたのは、ようほくたい耀よう姿すがた

 たい耀ようとのめんしきいが、ようほくかおるともだちとしてっていたのでごんおどろく。


「このたちはアラハバキにだまされ、ようされているのだ」


 フォルテスせいじんことに、さらおどろいたかえす。


せつめいしてもらえますか?」


 するとフォルテスせいじんは、しんみょうかおをしてせつめいはじめる。


かった。さいうが、このたちはアラハバキにようされている。どもたちがロボットモドキにってアラハバキのたちたたかっているのだが、このままたたかつづけると、さいしゅうてきにはげんじつかい……ようかいかみがみかいしんしょくされてしまうのだ。かんぜんにそうなったらけいざいしゃかい破綻はたんしてしまう」


 はそのこといておもう。


(あのたちが…… だったらなおさら


 そして、すこちからづよう。


「だったら、アラハバキをはやくどうにかしないと!」


 しかしフォルテスせいじんこまったかおで、ことかえす。


かっている、じゅんがもうととのうのでアラハバキにたたかいをいどていだ。しかしもんだいが1つる……」

なんです?」


 そうったに、フォルテスせいじんおしえる。


どもたちひとじちられるのうせいる。だからわたしきみいにたのだ、きみどもたちせっとくたのみたい」


 そのことき、おもう。


(どうしてわたしが? いや、かんがえるよりいたほうはやい)


 そうおもったは、フォルテスせいじんく。


「どうしてわたしなのですか?」

「アラハバキのしょとくていているのだが、どもたちたいしょすると、アラハバキにわたしそんざいがバレてげられるのうせいがある。それにかれちかくにはまどかまごる。ともだちようだし、きみまどかまごせっとくすればかれきょうりょくられるかもれん」


 そうったフォルテスせいじんう。


「それだったらかおるに……」

かれようされているどもたちちかぎて、もしなにかのはずみでアラハバキにつたわってしまってもこまる。やつまどかわたしかんけいらん」

「……かりました」


 せつめいき、なっとくうなずいただが、にあることきフォルテスせいじんたずねる。


貴方あなたは、わたしけんくびまないようちから使つかっているといましたが、かおるわたし兄妹きょうだいはどうなっているんです?」

みんないちおうわたしちからはたらいている。まどかまご……かおるかんせつてきためわたしちからのうしていないようだが」

「それじゃあなんで、わたしえらんだんです。いもうとはともかく、あにりょうでもかったはずです!」

「それはきみが、そうのぞんだからだ」


 フォルテスせいじんことに、ぶんちをさいかくにんうつむく。


(そう、わたしは……)


 うつむき、そのようかくにんしたフォルテスせいじんは、しばらくのちんもくあとう。


じゅんととのうのはきんようあさだ、それまでにきょうりょくするかどうかめてくれ」

わたしことわったらどうするんです?」


 そういたに、フォルテスせいじんこたえる。


どもたちあんぜんぜんていだ、わたしどもたちせっとくする。アラハバキにはげられてしまうが…… だがあんしんしてしい、きみたちわたしちからでいつものあんぜんせいかつもどるだけだ」

「いつもの……」


 そうつぶやいたいまぶんかんがえているのかまよっているのかからなくなった。


がしません。でもこれをことわったら、いまなにわらない…… わたしこわい、ですがぶんでこのけんかくにんしたい。わたしは……)


 しばらもんとうかえしたは、ゆうしてフォルテスせいじんう。


かりました、きょうりょくします」

「ありがとうしょうじょよ。それではさっそくわるいが、ロボットモドキにたいこうするモノをかんがえてはくれないか? もしものためきみまもるモノがひつようだ」


 そうわれてこまった。

 そしてそのゆうを、くちしてフォルテスせいじんつたえる。


「とわれてもわたしはそのロボットモドキをりませんし、こまりましたね……」


 しかしはなしているさいちゅうみょうあんおもなお


「……いやかんがえがります。でも、まずもとしょもどらないと!」


 フォルテスせいじんはそのこといてう。


「ならみなしずまったときにまたよう。ますがい……」


 そうってフォルテスせいじん姿すがたすと、ひかりにつつまれ、くとぶんつくえむっていた。


ゆめ? ……いいえ、しんになればかること

「とにかく、やってみましょうか」


 そうってみ、けいける。


(6ぐらい、ゆうしょくだいたいはんごろなのでもんだいいでしょう。……りょうにはバカにされそうですが)


 そうおもったは、あしばやにリビングにかいテレビをける。

 そしてチャンネルをえらばんぐみえると、カメラをったおがみおんなが、みどりがみだんせいはっしんおしえているアニメがやっていた。

 そのいちれんようを、そのわせてていたりょうがからかう。


なんだよあわててテレビをけたかとおもったら、そんなガキっぽいモノんのかよ?」


 すると、そうわれたバカにしたようりょうかえす。


いじゃないですか、ごはんまでかんりますし。どもけをガキとバカにするのは、どもしょうですよ」


 こといたりょうは、いっしゅんムッとしたが、すこあきれたかおをしてソファーにすわいっしょにテレビをはじめた。

 テレビをながら、ゆうしょくあとこうどうかんがえる。


あとちいさいようまちあいしついてる、てれびくんやテレビマガジンあたりでしょうか……) 



 ★★★★



やくかんまえ しずしょうがっこう


 めぐみからはなしをいたみおは、めぐみわかれてきょうしつげきどうつくっている、たい耀ようたちもとへとかいよううかがっていた。

 せいかくにはたい耀ようときはなしかけたいのだが、はなしかけられずかたまっている。

 きょうしつるのはたい耀ようときほくすけにん


「おい、なにようか?」


 こうちょうしつからもどってように、はいからこえをかけられみおごんおどろく。


(!)

「うっうん。た……ときちゃんにようが」


 みおすこしオドオドしてそうようかえすと、ようみおこえたりいたたい耀ようたちが、たりけた。

 そしてたい耀ようみおをわざとし、ようはなしかける。


ようかおるろうは?」


 みおたい耀ようことしんかいしたかのように、たい耀ようことかんせずときちかいてく。


かおるあとでダンボールってる。ろうこうちょうせんせいはなしがるってさ」


 ようたい耀ようへのせつめいわるのをかくにんして、ときみおう。


いますごいそがしいんだけど。ようなにみお?」

「……さっきめぐみちゃんからいたんだけど、げきだいやくことどうにかならない?」


 みおのこのことすけがいどもたちおどろき、せんみおときける。

 もともとときは、めぐみだいやくたのんだことようたちはなしていなかったためようたちにははなしのないようからず、になったことるが、すけがいにんがくねんないしんちょう所為せいち、うちゆうめいみおめぐみふたかいをしたことみおめぐみためこうどうしているでろうことおもい。

 ときにもみおめぐみこうどうそうがいだったらしく、ときすこかんがえる。


(……めぐみからいたとことは、わたしおしえたあとめぐみがこのはなしたのか? みお如何どうにかしてくれるとはおもえないが、なかしきでもえたか…… それともぶんいたのか、このもこのはな下手べたうちきのくせに、へんこうどうりょくる…… おもしろい)


 みんなえないようほほんだときは、もうわけなさそうなかおつくたい耀ようたちう。


「ごめんみんなわたしからたのんでわるいんだけど、わたし明日あしたがっこうれなくなっちゃったの。だからわりを春日かすがさんにたのんだんだけど」

「そうことか。でもふしさん、そううのははやめにってくれないと」


 たい耀ようがそうときかえすと、ときはなしをつづける。


「ごめんなさい、でもわたし春日かすがさんをおもってのことなの。まえにもっとしんちたいってってたから、春日かすがさんからみんなってもらったほういかなとおもってだまってたし、たのんだんだけど……」


 するとようが、あきれたようう。


「だからって、ぶんやすことだまってることはないだろう!」

今日きょうあさきゅうまったからどうしようかなやんだんだけど、ほらにんげんめられたほうちからるってうじゃない? わたしはそれでいまここにるんだし。わたなべせんせいにはせつめいしてはるけど」


 はんぶんふざけたかんじでそうったときに、さとす。


ときみんな貴女あなたみたいなだとおもわないほういとおもうわ」


 さらほくつづけてう。


「そうだよ。……でもどうしようか、はなしをいてミオッチがたってことはムリそうなんだよね?」

べつのヤツさがすか?」


 ようがそううと、すけこたえる。


「オレがやってもいけど?」

って! 春日かすがさんはけてくれたんだし、わたし春日かすがさんにまかせたい」


 しかしときがそうってすけめ、たい耀ようう。


かのじょしんいにわけじゃないし、ぼくかのじょまかせたほういとおもう。いざとなったらぼくがフォローする」

「でも……」 


 めぐみまかせようとするたい耀ようことに、みおちからなくはんたいすると、それにたいしてたい耀ようみお鹿にしたようかえす。


「だったら、ぶんわりをやったらどうだみお?」


 われたみおはムッとしてたい耀ようにらむが、はんろんはしない。


(それがたら、さいしょから……)


 そうこころなかったみおしりに、ようたい耀ようかってう。


春日かすがよりしゃべらないミオッチが、わけないだろう!」


 するとつづける。


「だいたいてんまるしょうみおくんにはおおぎて使つかえないわよ。つくなおしてるかんいし」

かってる。ぼくいたいのは、かっこうけたいなら、ぶんわりにやるぐらいのことえってってるんだよ」


 たい耀ようぼしかれ、みおはんしゃてきおこってかえす。


なんだよ、ぶんがそうだからってひとるとおもうなバカ!」

鹿にバカとわれても、なんともおもわないぞ」


 そうかえしたたい耀ようことほったんに、たい耀ようみおくちゲンカをはじめた。



 ★★★★



もくよう しん ゆめかい


「これがロボットモドキにたいこうするしゅだんです!」


 そうってがフォルテスせいじんせたのは、ねむまえっていることで、ゆめかいんだてれびくんとテレビマガジンの、とくさつヒーローのロボットのったページ。


いったい?」


 そうってほんとうがるフォルテスせいじんに、う。


きんだいへいいてわたしくわしくありませんし、使つかえるもしません。なのでどもけのとくさつロボットをおねがいします。かんがえろとおっしゃったのだからますよね」


 にそうわれたフォルテスせいじんは、すここまった調ちょうこたえる。


とく……ろんだ。……きみかんがえたとおりのモノをようしよう」

「ありがとういます。もうわけありませんが、ひとねがいをいていただけますか?」


 そうすこもうわけなさそうにたずねたに、フォルテスせいじんないしんすここまってう。


なんしょうじょよ?」

ねんためかおるくんやそのともだちがいには姿すがたせたくないのですが?」


 ずかしそうにそうこたえたて、フォルテスせいじんあんしんうなずくとう。


りょうかいした。それは此方こちらなんとかしよう、それよりたたかいのまった。わるいが明日あしたゆうがたきみかよしょうがっこうれ、きみまもるモノをそこでわたす」



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