第9話 目を瞑ろう。
私は近頃、『目を瞑る』という行為にハマっています。
なんの比喩でもありません。
マジのガチで、ただまぶたを閉じるということにハマっているのです。
気は狂ってないです。
あ、一応目の瞑りかたを知らない方のために説明すると、
目の上になんかある皮膚、まぶたっていうんですけど、それを下に下げて閉じるだけ。
やり方は、至ってシンプルですね!
今までの人生で目を閉じたことがない人は、一緒にやってみよう!
気づいたら、目をつむる。
その行為には恐らく結構立派な効用があります。
仕事中でも、家事中でもなんでも、とにかく、数分でも数秒でも目を閉じる。
そうすると、頭の中が整理された感じがして、
わずかにスッキリする気がするのです。
それに気づいてから、私は積極的目瞑りをするようになりました。
傍から見たら、日常生活で盲目生活をしようとしている謎の人間です。
そういえば、むか〜し、視覚障害の人の役作りとして、ずっと目を閉じて生活していたって女優さん?がいましたね。
安心してください。
私は俳優でもなんでもありません。
ただの目を閉じることにハマった狂人です。
なんでこんな簡単なことでスッキリするのだろうと考えたのですが、
そもそも最近のヒューマンは、目を使いすぎなのです。
仕事もパソコンで目を使う。
通勤通学中もスマホで目を使う。
家に帰ってもテレビやらなんやらで目を使う。
目を使っていない時間が、殆どないのです。
過労死するで、眼球が。
労基に駆け込まれるで。
目をつむること。
それは現代人が自分の眼球を労る唯一の手段なのかもしれません。
たまにはいつも頑張ってる眼球に
お疲れの意味を込めて、目を瞑ってみたらいかがでしょうか。
まさに、母の日や父の日にプレゼントをあげるみたいに。
そうだ、
いっそのこと、母の日みたいに
眼球の日も作りましょう。
自分の眼球にカーネーションを送りましょう。
眼球に肩たたき券でも送って、
眼球の歌を歌いましょう。
がんきゅ〜♪ さんきゅ〜♪
くだらないことを言っていたら、15分です。
ところで、
実は、目を瞑るよりもっとすごいものがあるのをご存知ですか?
みなさん、聞いたことないかもしれません。
これをキメると、少しの間気絶しますが、代わりに頭がギンギンに冴えわたって、眼球どころか、全身の疲労がポンと飛ぶのです。
聞いたことあるかな〜。
『睡眠』って言うんですけど。
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