君がいてくれたから(第三章)

第21話 お宝探しイベント前編

　やはり、このホテルはいいな。落ち着く、料理は美味しい、海に近い、夜景が綺麗。

　このホテル経営してるさきさんは、どうも研究所の仕事が忙しく、壮行会には参加出来ないと。そのかわりにちょー豪華や食事が用意されている。

　さきさん、粋なことしてくれて、特別のワイン🍷も、テーブルにさり気なく用意されている。俺は飲めないが…みんなは大喜び。ワイン🍷の味の良さが解る、テイスティングが出来るって、俺には何も解らずみんなが凄く羨ましいな。

　レイジの参加はお決まり。なんて言っても、フリーダムだから。さきさん達は忙しいのにね。

　代表して来てくれたってことだね。それに、りなとは随分仲良しだから。付き合ってるの?本当は?

【はると、みさちゃん、👻屋敷行かなかったッスか?本当に怖かったので凄い面白かったッス!】

怖かった?面白かった?どっちだよ!

【ほら、これ、りなさんッス!凄い顔で逃げてるッス。ここの👻スタッフ追いかけてくるッス!】

みさは、

【入らなくて良かった～こんなの無理!!】

レイジは、

【じゃ、これも無理ッスか?実はさきさんのイベントがあって、この先のバルコニー〜ホテルの庭全部にお宝が隠してあって深夜それを探すイベントがあるッスよ。るいさん、ユキさんも参加するってことだから、六人ッスね。ただし、👻も紛れていて…捕まるとアウトッス。お宝を先に見つけた人が勝者でそこで終了ッス。あと、ペアでの行動は禁止ッス】

何か面白そうだが…

【あのさ、途中でペアになったら?】

【ペアになってるのを👻が見つけたらその👻は本気出すらしいッス。何が起こるか解らないッス】

👻が本気を出すって?イミフ…

みさは、

【はると、私はここにいるよ】

【えー、お宝だよ!さきさんのことだから、結構なものだと思うよ】

【でもさ、怖いから…👻苦手…】

りなは?話に入ってこないけど?寝てる〜〜〜!!

ワイン🍷飲み過ぎだよ…

【みさちゃん、参加しないッスか?りなさんも寝ちゃってるし…人数減ると盛り上がらないッスよ…】

んー、どうしよう?りな、起きろ!

【レイジ、りな起こしてよ】

【解ったッス。りなさん。起きてくださいよ。コチョコチョコチョ!!これでどうっすか?】

【ギャハハ、くすぐったい🤣何?誰?】

起きたよ。仲いいじゃん。りな、嬉しそうだ。

【みさちゃん、りなさんも参加するッスよ】

【何?参加って?私も?】

【さきさんのイベント、お宝探しッス】

【やるやるやる!お宝探し〜】

おい、👻のこと言ってないよな?レイジ…大丈夫か?

【う…吐きそう…】

【ヤバいッス!!トイレ🚻すぐ行くっす!】

　レイジがりなを連れて行った。レイジってこういう時にさきさんの面倒も見ていたよな?

【レイジさん、好かれるの解る。りなは好きなタイプだね、レイジのことは】

【優しいからね、誰にでも。怒らないし】

【そうだね。それはとても大切なことだよね】

🫧はると、私もあなたの優しさに触れたんだよ🫧

あの時と同じだ…直接頭に入ってくる。

【みさ、変なこと言うけどさ…やっぱいいや】

【何、それズルい!言いかけてやめないでよ】

　もう、別れたんだから、今は友達として、これは確認するのやめよう。

【お宝何かな〜って、何だと思う?】

【それ、聞きたかったこと?何か誤魔化されたような…お宝ね〜それよりも👻が怖いよ。ほんとにお宝探しやるの?】

みさ、怯えてる。そんなに怖いのか?

【みさ、じゃあさ、ここにいて。俺がみさの分も頑張ってくる。先に見つけるよ】

【はると、優しい!!頼っちゃおうかな〜】

🫧迷い出したよ…私の判断間違ったかも…🫧

　また入ってきた。言葉では無いな。テレパシー?読心術?

【はると、どうしたの?ボーとして】

【何でもない。とりあえず、みんな来るまでコーヒー☕もらってくるよ】

　さっきのは、立て続けに。解らないけど、今後はメモしておこう。この現象が起きるタイミングとその前後の会話など。

【はると〜、みさちゃん〜、お待たせ】

るいさんが来た。走ってユキさんも。

【みんな、揃ってるね。おー、お腹空いた!】

【ユキさん達、夕飯は?】

【食べてないよ。慌てで来たから】

【じゃ、ここで夕飯だね。俺達は食べたから食後コーヒー☕でも飲んで待ってるよ】

るいさん、もう食べてるじゃん!いつ持ってきたの?

【モグモグ…えっ、何を?】

【お宝探しをね、さきさんのプレゼント】

【モグモグ…お宝!!やる!…モグモグ】

　るいさんは、参加だな。ユキさんは、食べ物取りに行ってるね。るいさんは食べながら。

【モグモグ…みさちゃんは?…モグモグ…参加するの?】

【私は…👻恐いから、やめておこうと思います】

【モグモグ…👻?お宝探し…👻…モグモグ、ブフォ!!!ゲホッ!!ゲホッ!!】

ヤバい!!!詰まらせた。

【るいさん、大丈夫?】

みさがるいさんの背中を叩いて、

【ゲホッ!!ゲホッ!!グェ!!…み、水を…】

【俺が持ってくる。るいさん頼む!】

【解った!!】

何だよ、もう。何回やらかすんだよ!!るいさん。

ユキさんと、途中で合って、

【はるとくん、どうしたの?慌てて?】

【るいさんがヤバい!!】

【えっ!何かあったの?】

【とりあえず急いで行って!!水持って行くから】

………………………数分後………………………

【すんません、ほんとに…】

るいさんが、ショボーン。ユキさんは。

【あのねー、何回やらかしての!食べる量考えてよ。何でそんなに一気に食べるの?もう!!】

【そんな、だってお腹すいてて…うわーん😭】

るいさん泣いちゃったよ。あーあ。