第22話 お宝探しイベント後編

【さあ、そろそろ始まりッス!!】


るいさんが、手を上げて、


【あのさ〜レイジは👻の存在とかいろいろ知っている感じだけどズルくない?不公平じゃない?】


りなも、


【はい、はい、はい!私もそう思う!】


【そんな、りなさんもそっち側ッスか…】


レイジ、参加しない感じになりそうだ。俺は、


【レイジは👻の存在とか知ってるだけで、それ以外の情報は得てないんだろ?じゃ少し遅れてスタートで良くない?例えば、全員出発後に10分遅れとか】


みさは、


【そうだよ、参加しないの可哀想だよ】


【みささん、優しいっす。ところで、みささんも参加してほしいッス!!楽しいと思うッスから】


【んー、👻怖いし、スカートだし、やだなー】


【じゃ、はるとに守って貰えばいいッス!👻本気出しても、はるとの側から離れなければいいッス】


その👻の本気って何なんだよ!レイジ。


るいさんは、


【👻が本気出したら、ハイキック食らわすけどね!】


すかさず、ユキさんが、


【るい、参加させないよ。危なくてしょうがない。そもそも何でそんなにハイキックに磨きをかけたの?そんなに格闘技好きだった?】


ユキさん、それは俺のせいなので、触れないで…


【とにかく、レイジも参加!、るいさんハイキック禁止!みさは俺と行動!全員参加で良いってことで!ねっ、こんなことで揉めるのやめよう!】


みんな頷く。やっと話がまとまった。


くじ引きで、


①ユキさん

②りな

③るいさん

④俺とみさ

⑤10分遅れで、レイジ


【スタートっす!】


レイジの合図で、ユキさんからバルコニーへ。


暗いな…想像以上に、暗いな。俺でも怖いぞ。


続いて、りな。酔ってるからフラフラだ。大丈夫?


【いいな~何か、はるとに守ってもらえて…】


るいさん、今さら、それに守られる必要ないでしょ!


【いいから、早く行って…お宝見つかっちゃうよ】


俺が強引に押し出した。そろそろ俺達の番だ。


【みさ、俺の後ろにいればいいからね】


【うん…つかまってる…】


これ、別れたのか?前より親密だぞ。


 後方には、10分遅れのレイジだから、とりあえず誰もいないね。


 辺りは何も見えないから、スマホのライトが頼りだ。バッテリー残量はあるね。


【はると…怖いよ。もっとゆっくり…】


【解った。なんなら横に来る?俺が抱きしめていれば怖くないでしょ?】


【うん…はるとも汗かいてるね】


【あっ、ごめん。デオドラント持ってたかな?】


【ううん、はるとの匂いが安心する】


うん。汗の匂いかがれるの嫌だけどな。


※ガサガサ!※



………………※ギャー!!!※………………


何だ、りなの声だ!!👻出たのか?


【はると、りな近いよね?声の方向とガサガサって同じじゃない?👻出たのかな?】


………………※出たな!コノヤロー!※………………


るいさんだ。ハイキックやめろよ!


………………※ギャー※………………


るいさんの、えっ?るいさんが悲鳴?そんな怖い👻?


【はると、戻ろう!お宝なんていいから!るいさんが悲鳴って、よほどだよ…】


確かに、みさ、震えてる。可哀想だ…


でも、お宝気になる…


………………※あった!!見つけた!!!………………


遠くで、ユキさんの声。見つかったのか…


………………※キャー!!………………


ユキさん、お宝を見つけたんじゃないの?何で悲鳴?


【みさ、大丈夫?】


【もう、帰ろう!!絶対👻だよ!!】


【みさがそんなに怖がると、俺も怖くなってきた】


※ガサガサ※ 出たー!!


【みさ、俺の方向いて】


みさを抱きしめて、下を向かせて、恐る恐る…


こ、これは、某映画の、有名な…出てくるあれだ!


【お、お宝、返せー……】


ヤバい!!みさ、逃げるぞって、何で?


逃げる方向、なんて速さだ!!人間じゃない、これは!


おっ、👻の後ろに、あるぞ!宝箱!


【はると〜怖いよ〜😭】


みさ、汗びっしょりだ…可哀想だ。


でも、お宝が…目の前に、よし!!


【みさ、目を絶対に開けないで!】


 みさを抱えながら、👻の方向に。ぶつかっても取るしかない!!


よし、行くぞ!!って、あれ?👻通過した?


これ、ホロスコープじゃないか?


【みさ、お宝ゲット!!】


【お宝なんていいよ〜早く帰ろう〜😭】


とりあえずバルコニーまでダッシュ!!


ふー、疲れた…みさを抱えながらだから、余計に。


みんな、戻ってきた…レイジ何で血だらけ?


【レイジ、大丈夫か?何で血だらけ…?】


【後で説明するッス…】


ユキさん、るいさんも帰ってきた。


【はるとくん達がゲットしたんだ…いいなー】


りなは?


【りな、見なかった?誰か?】


【見てないよ。どこ?探しに行く?】


【でも、👻が…どうしよう…】


【たぶん、もう👻出ないッスよ…】


じゃ、行くか。でも、誰も行きたくないよな。


【俺が行ってくる。中で暖かくして待ってて】


【はると、お願い!気を付けて】


【みさ、大丈夫。中にいて】


何処にいるんだろう?迷子とは思えないよな?






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る