第20話 本心

【はると、もう間違いないから言うね】


【何だよ、それ観覧車でいうことなの?】


【うん…私が辛いから。みんなに見られたくない】


そうか、なんとなく解るけどさ…


【はると、友達に戻ろう!!】


 やはり。溝は埋まらなかったか。解っていたけど。みさ、ついに…


【みさ、それは決めたことなんだね】


【うん、そうしてくれると、楽になる🥲】


泣いてるじゃん。本当にそれでいいの?


【俺はみさが海外に行っても毎日連絡するつもりだったよ。何気ない話でも何でも】


みさ、少し泣きながら🥲、


【ありがとう。友達としてお願いします。それを楽しみに、というよりも励みに頑張る!】


俺も涙目に🥲


【みさ、俺はみさの希望どおりにする。この話をして、みさの表情から重圧から解き放たれたように思える。大袈裟だと思うけど、辛い思いさせてごめんね。みさとの思い出は消えないから】


みさ、思いっきり抱きついてきて、


【うわーん😭ズルい、優しくしないでよ~】


みさを抱きしめて、おっ!何だ?


※ガターン!!※


※ただいま観覧車に稼働異常信号が発生しました。原因確認中ですのでもう暫くお待ちください※


何だよ、ビビったぞ。でも、


【みさ、これはご褒美かもね】


【はると、そうだね。暫く甘えていようかな?】


【いいよ、汗かいてないから、俺】


【はるとの汗なら、いいのにな】


【それ、おかしいぞ】


 みさは仕事に生きがいを見つけるべきだ。そういう人だと思う。その人の足枷になってしまう。なぜなら、俺が寂しいと言ったらみさは間違いなく自分を曲げて、俺のことを気にしてくれる。そんなこと絶対に駄目だ!!


みさの頭を撫でながら、


【いい子なんだね、みさ。優しいから決断したんだね。こんな娘ほしいな〜】


【こんなお父さんがいたらな〜】


お互いに、前世では父娘?


【はると、別れを伝えたけど、大好きだよ!】


【俺も、もしかしたらさ、友達となったけど、恋人は経験してるからね。次はいきなり結婚とか?】


【うん。可能性あるね。嫌いになって別れるわけじゃない。むしろ、好きな気持ちは大きくなってる】


………まだ動かないな………それも嬉しいけどね。


【はると、もしこの先誰も結婚出来ないでいたら、その時は私が結婚してあげる】


【何だよ、俺が結婚出来ないとでも?】


【周りに素敵な女性多いけど、はるとって弟みたいに可愛がられてるじゃない?】


【それは否定出来ないな】


【だからね、どうしてもって時は私が】


【録音しておこうかな?】


【いいよ、その気持ちは変わらないから】


※ガターン※…動き出した………


※ただいま復旧いたしました。ご心配おかけして申し訳ございません※


【動いちゃったね】


【みさ、最後にチュ😚】


【はると、チュ😚】


※ご心配おかけして…あっすみません※


見られちゃったよ~みさ〜


みさも恥ずかしそうに…


これで良かったんだね。みさ、ありがとう。


【おーい、はると、👻屋敷スゲー!!是非行ってッス。りなさん。大泣きだったッス。後で動画添付するから見てッス】


【レイジさん〜勘弁してください~】


 おい、りなとレイジ、何かとても仲いいじゃん?りな、本当に海外行って平気?


みさは、


【はると、👻屋敷嫌だからね!】


【解ってるよ。でもさ、👻屋敷でみさにくっつかれたかったな~】


【何かさ、私達、別れてからのほうがラブラブじゃない?】







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