No.5 気のせい?

ドサッッ。

まるで空から落ちたかの様な衝撃。

後頭部と、両足の足のかかとが、布団に打ち付けられ、背中や足は緊張状態でピンと張りつめ、床から浮いていた。

落ちた感覚で目が覚めたのに、布団の中で、仰向けで寝ていた。


(寝ていた?)

落ちた感覚と、目が覚めたのと同時に指先、足の爪先から一斉に、~だの中心、胸元に向かって、全身が痺れ始めた。

長時間正座をして、足を崩したと同時に走る痺れが、全身に駆け巡り始めた。

(そうか。さっきまで、私は死んでいたんだ。。。)

自分が、息が止まって、海老反りになっていたことに、気が付いた。

(気が付いた?)

思い出した。。。

あれは、、、。夢だったのか?現実?

全身の痺れと共に、どっと疲れも走り、

目蓋が重くのし掛かる。

気が付いたら、また眠りに入っていた。

あれが、夢なのか現実なのかは、どうでも良い。

とにかく眠かった。

そして、気が付いたときはひたすら気持ちが良かった。大量の羽毛の中に埋まっているような、柔らかで暖かい中で、ひたすら眠りこける。

幸せで、至福の時だった。

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アオとブルー 一粒 @hitotubu

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