第26話

現状俺に最も必要なのは強化だ。

施設がどんなに充実していても、俺が死んでしまえば意味がないからな。


肉体強化 LV21 : 1000

肉体強化 LV22 : 2000

肉体強化 LV23 : 3000

肉体強化 LV24 : 4000

肉体強化 LV25 : 5000


俺は肉体強化をしまくる。

ちょ……やばい。

レベル20を越えて、必要な魂の量が大幅に増えている。

一気にレベル25にしてしまったが、15000も消費してしまった。


残りの魂は12683だ。

「あの、今のは?」

フェリスさんだ。


「どうやら遺跡全体のレベルアップができたようですね」

「まぁ!! 素晴らしい!!」

フェリスさんは、中央の部屋が広がっていることに気づく。


「ご飯が炊き上がりました。いただきましょう」

「ちょっと待ってください」

とにかく腹が減っているが、確認しておきたいことがある。


俺は台座から食糧をタップする。

俺は『食糧』の項目をタップする。


水 1

イモ 5

とうもろこし 10

卵 10

小麦 20

米 20

塩 New 50

大根 New 5

にんじん New 5

白菜 New 5


塩!!

塩だ!!


これはめちゃくちゃありがたい!!


「塩です!! 塩が生産可能になりました!!」

「まぁ!! なんてことでしょう!!」

野菜も増えているが、今はとにかく塩だ。

俺は塩をタップし、あつあつのご飯に塩を振りかける。


「うめぇ〜……」

「とっても美味しいですね」

かつて塩ご飯がこれほど美味いと感じたことはない。

しかしゆっくりとしていられない。

兵士たちが小麦と芋を待っているからな。


急いで食べて一度兵士たちに小麦とイモを私にいくべきだな。


俺はご飯を食べた後、一度に持てる量の小麦と芋を持ち、エイハンがいる遺跡の入り口へといく。


「ご苦労だったな」

「はい」


「お前の働きなら、いずれ下民にしてもらえる可能性もあるぞ」

「はい。ありがとうございます」

エイハンは俺を喜ばせようと言っていると思うのだが、そんな身分は糞食らえだ。

これだけの働きで下民など、メージスの身分制度は狂ってるな。


俺は往復し、小麦とイモを全て渡す。

残りの魂は12032。

さすがに肉体強化に使いすぎたか。


あとは他に何ができるか確認だな。


『強化』と『食糧』は確認できた。

次は『施設』だ。


トイレ Lv3 : 2000

風呂 Lv1 : 500

井戸 Lv2 : 300

調理場 Lv2 : 2000

訓練室 Lv2 : 5000

魂兵作成室 Lv2 : 2000

魂兵保管室 Lv2 : 2000

鍛冶場 Lv2 : 10000

転送室 New Lv1 : 10000


おぉ……

(不可)が全て消えている。

そして気になるのは『転送室』だ。


そのままの意味だよな?

人もしくは物を転送できるってことだと思う。

一万か。

今すぐは作成しないほうがいいな。


次に俺は『素材』をタップする。


藁 2

石材 10

木材 10

綿 50

皮 New 100


皮だ。

皮が増えているな。

しかし、ここで素材だけ手に入ってもな。

素材を加工するには、鍛冶場のレベルをあげなければならない。

今は厳しいな。


最後に『魂兵』をタップする。


一般兵 Lv1 : 100

パンツ(白)(不可) Lv2 : 500

パンツ(黒) Lv1 : 100

パンツ(赤) Lv1 : 100

パンツ(水色) Lv1 : 100

パンツ(緑) Lv1 : 100

パンツ(黄色) Lv1 : 100

パンツ(ピンク) Lv1 : 100

ブラ(白)(不可) Lv2 : 500

ブラ(黒) Lv1 : 100

ブラ(赤) Lv1 : 100

ブラ(水色) Lv1 : 100

ブラ(緑) Lv1 : 100

ブラ(黄色) Lv1 : 100

ブラ(ピンク) Lv1 : 100


相変わらずここだけ項目が多いな。

変わってない?

いや?


いやいや、変わってるな。

パンツ(白)とブラ(白)のレベル2が出ている。

出ているが(不可)だ。

どういうことだ?


レベル1を生産したからか?

それくらいしか理由が考えられないな。

しかし、レベル2が500とか高すぎるだろ。

今は必要ないな。


魂兵については、『魂兵作成室』と『魂兵保管室』のレベルを上げれば項目が増える可能性があるな。


なるほど。

だいたいわかった。

残りの魂の使い道はほぼ決まりだな。


まずは魂兵の作成だ!!

残り1枠あるからな。


「フェリスさん、魂兵を作成しましょう!!」

「えぇ?」

フェリスさんは、顔を真っ赤にしてドギマギする。

まだ恥ずかしいのだろうか。

ちなみに俺の方は羞恥心が消えた。

もしかしたら『精神強化』のせいかもしれない。


「先程作成しましたよね?」

「はい!!」


「もう一体ですか?」

「はい!!」

俺は力強く返事をする。

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