第26話 年相応

 夜番を僕と一緒にするのはジェシカとアイヴィーの2人だった。

 まさか2人が一緒に夜番になるとは思ってなかったので正直困惑してしまった。


 うーん、これじゃ抱くの難しそうだな。


 どうやら夜番をする時は女2人、男2人、男2人の三交代制を採用しているらしく、今回リーダー権限を使って最初の夜番をやる事にしたとアイヴィーが興奮気味に教えてくれた。


 しかし色々と冒険者としての話が聞きたいと言いながら僕を挟むように座っているのはどう言う事かな? しかも少しずつ近寄ってきている。


 だんだん好みの女性だとか私はどうだとかそういう質問になってきてるよ?

 これもしかして同時に抱けるんじゃないか?


 2人は遂に僕にピッタリとくっついて座ってしまった。

 こうなっては仕方あるまい。期待に応えて2人の腰に腕を回して抱き寄せる。


 2人は抵抗などせず、こちらにしなだれかかる。その目は期待に満ちた雌の表情で、そっと顔を近づけてくる。


 僕は2人に口付けをすると頬を染め肩へ頭を乗せてきた。

 まだ甘えたい年頃なのだろう。Dランクは一年も冒険者をやっていれば勝手に昇格出来る程度には簡単で、早い者なら半年もあれば昇格する。


 そう考えると2人はまだ14歳になったばかりか、それ以下の可能性も十分にありえる。

 まだまだ子供で、特にアイヴィーなんかはリーダーとして他人に甘える事がなかなか出来なかっただろう。


 気付くと僕は2人の服の下から手を入れ胸を揉んでいた。うん、ハリがあって瑞々しいな。手に吸いついてくるこの感じは若い娘でしか味わえない。

 しかし全然抵抗しないな。むしろ僕のヘソよりも下を摩り出してきた。


 なるほど、そういう知識はすでにちゃんとあるんだな。もしかすると既にパーティ内で肉体関係を持っていたりするのかもしれないな。


 処女もいいが、多少抱かれたことのある女も良いものだから全然構わない。むしろパーティ内で肉体関係を持ってるならそれはそれで趣があるというものだ。


 2人が夜番の交代時間になり名残惜しそうにしている。


「交代したらバレないようにテントにおいで。僕も一緒に交代して待ってるよ」


 2人は頬を染めながらも小さく頷いた。

 ごめんエリー、夜番が長くなるだろうけど代わってくれ。ちゃんと魔石に録画しておくからそれで許してほしい。


 僕はテントに戻りエリーと交代した。


◇ ◇ ◇ ◇


 期待に満ちたメスたちはオスを求める。

 二匹は焦らされ、既に熟した蜜壺は口を動かし満たされるのを今か今かと待ち望んでいた。


 しかしそこにいるのはオスではなく闇。二匹のメスを惑わす狡猾な闇だ。

 闇は待たない。求められたからではない。蹂躙をするために。


 群れのボスは喜びの感涙に浸る。蜜壺からは2色の光を溢しながら。

 痛みなど些末なこと。オスに求められることこそメスにとって最上の喜びと信じているから。


 もう一匹のメスは待てないと言わんばかりに闇の手を取り蜜壺へ迎え入れる。

 吐息を漏らすことはせず、闇へと口を重ねる。

 ただただオスを感じたい、それだけを満たすために。


 闇は繰り返す。群れのオス達を虜にしたメスを略奪し打ち付ける。

 蜜壺にはオスの象徴、そして緋色の涙。


 何に耐え、何を感じているのか既に分からず、ただただ闇を受け入れ求め狂う。

 捌け口だという事など気付きもせず、闇から悪意を取り込まされるだけだった。


◇ ◇ ◇ ◇


 はあ、処女だったか。まあそれはそれで美味しいから問題はない。

 ただ最近処女ばかりしか喰ってないなと思っただけだ。

 まあルーキーやDランクは歳も若いから必然的に処女率が高くなるからこればかりはどうしようもないね。


 久しぶりの3Pだったけど結構楽しめたな。

 やはり比べるのは楽しいし、貝を合わせて楽しむことも出来た。それに2人で争うように掃除をする姿は滑稽だった。

 流石にその頃には<魅了チャーム>の効果は切れていたはずだけど、空気に流されたんだろうな。


 今回2人の中に出すことはしなかった。かけるか飲ませるかのどちらかだけだ。

 理由は簡単で、記憶を消すからだ。


 デバッファーのレベルが75の時に<記憶破壊メモリーブレイク>という魔法を覚えることが出来たので今回はこれを使うのだ。

 記憶を消したのに中から白い液体が溢れてくれば流石に誤魔化すのは難しいだろう。

 痛みに関しては行為中に僕のモノにポーションをかけて中に塗りこんだので大丈夫だろう。違和感は少し感じるだろうがその辺は知らぬ存ぜぬだ。


 誰も起きてこない時間に2人をテントに送り届け<睡魔スリープ>で眠らせたあとに<記憶破壊メモリーブレイク>で今晩起こったことを忘れさせる。


 後はわずかな時間ではあるが、自分にも<睡魔スリープ>を使い眠る事にした。

 時間になればエリーかベンが起こしてくれるだろう。


 早朝、今日の晩には町に着きたいジャスパーさんはチャーリーに挨拶をすませると馬車を動かし出した。


 別れ際にアイヴィーと握手をすると頬を染めていたので、もしかしたら<魅了チャーム>で上げておいた好感度がまだ元に戻っていなかったのかもしれない。

 綺麗系の少女だがこういう所は年相応の可愛らしさが残っているのだなと思った。

 名器で献身的だったしきっといい彼女や妻になるだろう。パーティメンバーは見る目がないな。


「ジャスパーさん、今日中に到着しそうですか?」

「このままのペースだとギリギリといったところです。なので昼休憩をいつもより少なくしたいと思ってるのですが大丈夫ですか?」


 ギリギリか。もしも間に合わなかったらこちらは構わないが、ジャスパーさんは僕たちに報酬を上乗せしなくてはならなくなる。

 仕方ない、道中うんざりパーティからそれなりの金を手に入れた事だし少しくらい助力するか。


「僕が馬にバフをかけますよ。それなら問題なく到着することが可能でしょう」

「ありがたい申し出ですが、ホープさんのバフだと馬が制御出来ないのではないですか?」

「大丈夫ですよ。僕はバフとデバフの強弱を使い分ける事が出来るのでいつもより僅かに速くなる程度にします。それと体力の消費を抑える魔法もあるので馬への負担も殆どありません」

「バフの強度を調節出来るとは初めて知りました。分かりました、では次の休憩後からお願いします」


 バフとデバフの強弱を調節出来る存在は殆どいないだろう。

 スキルや魔法にもレベルがあり、最大まで上げることで可能になるからだ。


 僕は普段常に自分へデバフをかけているし、寝ている間はバフをかけている。

 だから他のデバッファーやバッファーに比べてレベルが上がるのが早いのだ。


 取り敢えずジャスパーさんの許可も出たので、ジェシカを好きだろう2人を思い出しアイツらもバカで勿体ない事してるなと思う。

 まあ頑張って中古に好かれるように頑張るんだな。


 僕は流れゆく景色を見ながらそんな事を考えていた。

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