第36話 休憩時間....?
「まぁ、というのがリンの魔性についての説明だ」
「確かに強いけど、精神系の能力者とかには効かなさそうだよね」
「まぁ、俺もそれはなんとなく思ったことなんだが、まぁそれは会ってからじゃなきゃわからんしなぁ」
「私も能力者に会ったことがほとんどないし、効くかわからないのよね」
「......え?もしかして私たちのクラスメイト....」
「ええ、彼らはもう完全に私に支配権...の優先権が奪われてるわ」
「あの煩悩男子ども.....」
おい朋矢......氷華———にチクられた桜子に殺されないようにな....。
「ていうか、休憩時間長くない?」
「....確かに。30分も休憩ってのはちとおかしいよな」
「まぁ、色々あるんでしょう準備的な何かが」
「...確かに司会者の人も喋ってたりしていたもんね」
「まぁ、あれだけ喋っていたとあればねぇ」
......休憩だからいいんだが、こいつらごろごろしすぎだろ。
現在は5月。なのに気温は11℃というあたおかな気温。
だから、まだコタツに入るのはわかる。
「「ぐで〜」」
だからって、緊張感のある能力祭でこんなぐで〜としてていいのか....?
もう完全にぐ○たまやん。ぐでリンとぐでひよやん。
なんか溶けてるように見えるが......まぁ、気のせいだろう。
.....一応整理しておくと、まずまずリンは俺よりも現段階だと強い。
俺は確かに煩悩が欠如しているから、リンの魔性は完全に効かない。
しかし、まだまだ俺よりも扱える魔法の数が多い....。
まだまだ初中級の魔法しか使えん俺に対して、リンは初中級だけでなく、上級も使える。まぁただし苦手な属性の魔法は使えないみたいだし、無属性も使えんけど.....。
それでも上級の差を埋めるのは流石に威力にバフがかかっている俺でもきつい...。
だから現時点でリンに勝つのは不可能に近い。
そうだな.....例えるなら俺はまだ物理系の能力しか持っていないが、リンは物理系と摩訶不思議系の2つを持っている状態。
んな状態じゃ、まずまず勝てない。
幸い、リンと俺は別ブロックだから決勝まで戦うことはないが.....半殺しにならなきゃいいな....。
「すでに決勝まで行ける前提なのね。大した自信ね」
「だから心読んでくるんじゃねぇよ。軽くホラーだから」
まじでやめてくれよ......。最近、萌音達も読心術を覚え始めてんだよ。どっかの誰かさんのせいで。
「あ。もう30分だ」
時計を見ると、30分がもう少しで経とうとしていた。
次に極夜学園が戦うのは、30戦先、Bブロックだ。
戦うのは、氷華。
俺らのようにぶっ壊れたものは持っていないので、まぁまぁいい勝負をするのではないだろうか。
作者の一言
この能力祭で氷華が1番凝った戦闘になる予定です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます