あとがき反省会:ミストリアンクエスト・第3章の雑感
この文書を投稿した時点では〝エピローグ〟は出していないのですが、一先ず第3章の雑感を。
なぜ〝切れッ端〟の方が先かというと、〝最新作〟の表示が
やはり私としては、ミストリアンクエストをお読みいただきたいので。
――と、いうわけであとがきと反省会です。
ストーリー的なネタバレには触れないとは思いますが、最新話URLよろしく一切のネタバレを避けたい方はご注意ください。
さて、ミストリアンクエストの第3章も無事に完結へ辿り着くことができたわけですが――この第3章、個人的にはかなり反省点の多い〝章〟となってしまいました。
そうなった一番の理由として思い当たるのは、やはり〝プロットを途中で放り投げたから〟ですね。
近況ノートや様々な創作論などを拝見すると、かなりの数の作者さまが「プロットは作らない」と仰っておられまして。なかには、プロットをしっかり作ることは「ダサい」「実力不足」「未熟だ」と言いたげな方もおられたり。
私自身、まずは設定を練り上げ、しっかりとプロットを立てなければ書けないタイプなので、こうした言葉がどうにも気になってしまいまして。
そこで、第3章は〝脱・プロット〟を念頭に書き進めておりました。
――はい。なんといいますか、人には向き不向きがあるということですね。
プロットは書いたほうが良いです。私。
ミストリアンクエストの第1章と第2章も結局プロットどおりには進まなかったので、「いけるかな?」と思ったのですが、駄目でした。
プロットが〝ある〟のと〝ない〟のとでは大違いです。
新たな章を開始するにあたっては、ログライン――要するにプロローグとエピローグを先に決め、そこへ辿り着くようにプロットを組むのですが、今回はプロットの部分をスパっと抜かしてしまったんですよね。
結果的に中盤あたりで情報が堆積し始め、物語の場面や進行もゴチャゴチャすることに。お読みくださった読者さまには、読みづらい思いをさせてしまったかと思います。
ストーリー進行そのものは「キャラクタに任せる」という手法を採っているためにネタに困るということは皆無なのですが、しっかりと目標地点へ誘導するという点においては やはりプロットは重要となる感じですね。
逆にプロット段階では「少し盛り上がりに欠けるかも?」といった部分も、実際に執筆に取り掛かるとキャラクタが上手くイベントを引き起こしてくれたりもしますので、双方の良い部分を上手く取り入れることが肝要なのでしょう。
実は第3章の最終地点とラスボスに関しては、最初に予定していたものとは大きく異なるものになってしまったんですよね。
当初の想定では[削除済]を舞台に、道化師のようなキャラが操るドラゴンと戦う予定でした。
ただ、この展開だと個人的に今ひとつ面白みに欠けると感じていたので、「現在の形で正解だったかな?」とは思いますね。
ドラゴン戦を断念したのは第3章に着手しはじめた当時、〝ドラゴンとの戦いをとんでもないクオリティで描かれている作品〟に巡り合ったという点が大きいですね。
「ああ、これは凄い。私には書けない。本当に凄い。そして面白い」と。
その作品は、私の近況ノートでも紹介させていただいております。
本当に素晴らしい物語ですので、是非ご一読くださいね。
タイトルに〝竜〟が入っております。
とはいえ、私のミストリアンクエストは精霊やエルフなども「ウチの精霊は
ただ、個人的にはドラゴンは最強に近い相手だと考えておりますので、「まだ主人公らでは太刀打ちできないかな」と。
ヒロインの髪の毛が全部燃えてしまったり、体の一部が消し炭になったりするわけにはいきませんからね。
やはりリアリティを優先するならば、最低でも数十人以上――軍隊クラスの戦力は確保したいところです。実際にどうなるかはわかりませんが、いつかは戦わせてみたいですね。
あとは中盤以降に登場した敵役関連ですね。
これまでは何だかんだで倒さなかったり仲間になったりする展開が多かったため、〝彼〟は〝はじめての絶対悪〟という立ち位置にて登場してもらいました。
ミストリアンクエストには「善も悪も立ち位置次第」という一つのテーマがあるのですが、彼は〝絶対悪〟でした。
ちなみに、絶対悪の定義も明確に存在しております。
その〝彼〟についても思うところはあったのですが、結果的には良いキャラに育ってくれたかな――と、個人的には思いますね。
本作にはあまりそぐわないタイプかもしれないと思いましたが、〝こういう系のキャラも登場する作品〟ということで。
そもそも第1章の段階では割とダークファンタジー路線を狙っていたため、すでにこれ系のキャラは登場していたりしますからね。
最初の酒場での場面や、初の対人戦の相手などがその部類でしょう。
しかしながら、第2章でかなりライトに寄せましたので、読者さまによっては若干の落差は感じてしまわれたかもしれません。
そして今章は過去最高に、退場するキャラが多かったですね。
実際に描いていないだけで第2章も失われた命そのものは多かったのですが、第3章はかなりの人数が霧へと還ってゆきました。
これも第3章の執筆に取り掛かる際、「主要人物だろうが容赦なく死んでいく。この緊張感が素晴らしい」といった感想を頻繁に目にしていたため、「じゃあ……」といった感じで取り入れた結果ですね。
切っ掛けこそ
ただ、私個人としてはあまりキャラを退場させたくないという思いがありますので、複雑なところですね。
第4章は「海と港町を舞台にワクワク楽しい大冒険!」となる予定ですので、またライト路線の物語になりそうな予感はしております。
あくまでも予定ですけどね。私の作家性ゆえか、ついつい物語が仄暗い方面へと進んでしまう傾向にあるので、どうなるやらですね。
第3章の反省を生かし、第4章はしっかりとプロットを立てたうえでの執筆となる予定です。ダサかろうが未熟だろうが、私は
カクヨムコン向けの新作や途中で停止したままの改稿の再開、設定資料集の投稿とプロットの作成など、やることが大量にありますので、第4章の開始は来年になってしまうかもしれませんね。
ミストリアンクエストをカクヨムコンに参加させることができれば良かったのですが、残念ながら来年の1月までは現在のコンテストを解除することができないのがもどかしいです。はい、1月です。どうせ中間選考で落ちますので。
投稿を予定している新作なのですが、現在は〝ミストリアンクエストの過去の物語〟を予定しております。ただ、〝ミストリアンクエストの未来の物語〟もありますので、どちらにするか迷っていたりもするんですよね。
10年間にわたって練り上げた設定ですので、この世界観ならばどの場面でも描くことができます。
第3章の流れ的には〝過去〟を描いた方が良いのですが、ご希望があれば〝未来〟の方にするかもしれません。
実は未来の物語はかなり以前から書き溜めてあったのですが、プロローグの見せ方にイマイチ引っ掛かりがなく、「投稿したところで相手にされないだろう」という観点からお蔵入りにしたままなんですよね。
長編は書き出しがすべてですからね。
一手ミスをしただけで、頑張って書いた作品が埋もれます。
長編を投稿する直前はいつも怖いです。
今ならば多少のコツは掴めましたし、文章力も(低いながら)自分なりのスタイルを確立いたしましたので、いずれは投稿させていただくつもりです。
長くなりましたのでそろそろ纏めますと――
・第3章は反省点が多かった。
・第4章はプロットをしっかりと立てる。
・第4章の投稿は来年になる予定。
・改稿を済ませる。
・設定資料集へ第3章の項目を追加。
・カクヨムコン向けに新作を投稿。
――と、いったところですね。
連載に一段落がついたということで、またレビューの投稿なども再開させていただきたいと思います。カクヨムコン向けに温存していたのですが、あまり気にしすぎるのも良くないので、通常どおりにやらせていただきます。
それでは、今回は このようなお話となりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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