第3話

まだ初日だし、分からないことは多いと思っていたが、


「ご飯美味しいです」


「ありがとうございます。優様」


「私も凄く美味しいです」


「ありがとうございます。春様」


嘘偽りなく、美味しい。まずい、文句の一つや二つ言おうと思ったのに、完全に負けている。色々と負けている女として、この家によく居るものして、


ーーー

優はトイレでメイドさんと二人になった。


「そういえば、秋さんってどうしてメイドになったんですか?」


理由が凄く気になる。優のお父さんのことだから給料は高いと思うけど、私は思っている。


「それはお恥ずかしいのですが、」


あーだよね。もう既に分かるよ。


「優様とできるだけ一緒にいたいからです。」


あー、わかってたよ。

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お隣さんにお世話付きの人がやって来た。わたしを養ってもらおう 激 辛 @eaconnn

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