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PM 4:25 札幌市内某所
『
だが、『
「『
『無論だ!』っと『
しかし、擦り傷程度で済んでしまい、終いには傷が癒えてしまう。
「さっきのやつより、明らかに強いな」
『誰かが契約したものだろう。しかし、この程度なら十分よ!』
「それは良かったよ。なら、もう加減はいいな」
『
だが、『
『ふん! その程度で我を退けようとは、笑止!』
『
「こいつは、どうも手強いな。まさか、ここまで飼い慣らしてるとは」
『そのようだ。しかし、中々の上物よ! 血が騒ぐものよ』
「はいはい。だが、野晒しと言うわけにも行かないな」
『ほう? 何か策であると言うことか?』
私は、目に魔力を集中させる。すると、『
しかし、それと同時に不可解な烙印も見つけ出す。
「なんだこれは? あまり見ない烙印だな」
私は、烙印が刻まれてる箇所を見る。すると、膨大な魔力を視認し、そこから多量の魔力を送られてることを確認する。
「『
『よかろう。それなら朝飯前よ』
『
『
それによって、山羊のような頭部を吹き飛ばした。『合成獣』は、蛇のような尻尾で『
「『
『ふん! これしきで我を封じようとは、だが、甘いぞ!!』
『
「これで、奴に付けられてた烙印は切除した。もう魔力を送ることはないだろう」
『なら、食しても良いのだな。主よ』
「そうしてもいいが、まだ早いだろう。それにたかが足一本で弱る奴ではない」
『それもそうか。仕方あるまい。もう少し遊んでやるとしよう』
『
『
ぶつかり合う炎。そして、お互いがぶつかり合うことで爆散する。
すると、『
『主よ! 今よ!!』
私は、『
「『グリモワル真書 第5節 『
これを受けたものは、どんなに強くても、一瞬にして抹殺させれる」
私が、ダーインスレイヴを納めると、『
そして、廃倉庫の辺り一面に、血の雨が振り注がれた。
『見事であったぞ。主よ』
「あぁ。次もお願いね」
私を褒め称え、『
「な、何よ! 来ないで!!」
私は、隠れてた女子高生の所に向かう。彼女からして、血の雨をもろに浴びてる私を化け物と思われてるのだろう。
「来ないで!! 来るな、化け物!!」
「化け物か、今はそう思われても仕方ないだろう」
私は彼女の拒絶も拒み、そのまま歩き出す。そして、私は女子高生の下にたどり着く。
「いいかい? これが終わったら、君のクラスのみんなに謝るんだ。何も悪いことじゃない。誰でもできる簡単なことだ。
そして、今の自分にケジメをつけて、心を入れ替えて2度としないよう、新しい自分と向き合うんだ。
罪を償い、このことをしかと胸に刻み、自分の戒めとして、その心に染み込むんだ」
「で、でもどうしたらいいの? わ、私、もう怖くて生きていけれないよ!!」
「大丈夫。君には良きパートナーがいるじゃないか? それでも不安かい?」
ボロボロになったいた男子高生が、瀕死の体を動かし女子高生の所に向かう。
「ごめんな。俺がとめてやれなかったばかりに、俺も一緒に償うから」
彼は女子高生を抱きしめ、彼女の涙を受け止める。これを見た私は、ラスティア達の到着を待ちながら一服をしようとした。
その時だった。不良の男子高生が、ボロボロになりながら現れた。
「償う? 冗談じゃねぇ!! せっかく手に入れた力なんだ! また先生に教わって今度こそテメェをぶっ潰してやる!!」
「熱くなってるところ申し訳ありませんが、それはもうできませんよ」
後ろから人の声が聞こえ、その場にいる全員が振り向く。すると、紫の長髪に、魔術院の礼装を纏った少女が現れた。
「――――――美羽か。珍しいね、君がくるなんて」
「やっぱりここにおいででしたか、キサラギさん。『
「『
美羽は、布で巻かれたものを取り出す。よく見ると、下の辺りが赤く染まっていたのだ。
「丁度、日本の学生達に魔術を教えてた魔術師の処断を終わらせたので、その首を見せに来ました」
美羽は、それを地面に投げる。それを見た不良学生は、布の中身を出す。
「――――――――――――先生!! どう言うことだ!! なんで先生の首が!!!」
「昨晩、私が処断した魔術師です。まさか、あなたがこれの教え子とは」
どうやら、彼らに教えていた魔術師の首だったようだ。さすがの不良学生は、その場で嘔吐したようだ。
斬首された遺体の頭部なんて、平和な現代ではそう簡単に見ないものだから、それもそうだろう。
「では、これは私が預かります。それと、一般人とて、私に対し攻撃を行った場合は、これと同様、あなたの首を斬ることで既成事実と承認いたしますので、そのつもりで」
「待ってくれよ!! 俺も先生みたく死ぬってことか!?」
「そうですね。ただし、それは
不良学生は、恐怖の余り漏らしてしまい、その場を逃げるように去る。
「相変わらず、容赦がないね」
「えぇ。これもキサラギさんに仕込まれたものですので」
「はいはい。では、ここを去るとしよう。そうしないと、警察が来てしまう」
「また『虚数空間』を展開してないんですか? 全くあなたという方は」
「――――――すっかり忘れてた。次は気をつけるよ」
私たちは、この場を後にする。そして、ラスティアが車で迎えにやってきたみたいだ。
こうして、この不可解ないじめ問題は、ようやく終焉を迎えたのであった。
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