第17話デートしよ!
「えっと……それじゃあ今回はこのぐらいで、今回も軽い宿題みたいなので出すので、もし時間があったら是非挑戦してみてください……」
「ナツキングさん今日もありがとうございました。」
「う、うん。それじゃあまた明日の12時に……」
「はいありがとうございました!」
そうして俺は夕凪さんとの通話を終了した。
「あと1週間か……そう考えると意外と短かったな。」
教え初めの時はまともに敵に弾が当たら夕凪だったが、今では種類は限られるものの、この短期間でしっかりと遮蔽に隠れながら中距離で敵と撃ちあえるようになった事を考えると、意外と夕凪さんはゲームセンスはある方なのかも知れない。
「それに最近チームメンバーの人ともチーム練習してるけど、結構褒められる場面も増えてきたしこのまま行けば優勝……は流石に無理か、他に上手いチームいっぱいあったし、けどまぁ出来るだけ楽しんでくれたらいいかな」
他にも教えられそうな事を軽くメモ帳に書き込んでいると、家のチャイムが鳴らされた。
「こんな時間に誰だ?別に宅配とかは頼んで無かった気がするけど……」
普通に人と話したく無いし、特段何か頼んだ覚えもないから、居留守を決め込もうと思った次の瞬間
ピーンポーン
再度家のチャイムが鳴らされた。
「マジで誰だ?何か忘れてるだけでもしかして何か頼んだか?」
ピーンポーン
「あ〜はいはい今出ますよ」
これ以上何度もチャイムを鳴らされると近所迷惑だし、何より自分の精神衛生上良く無いので、夏樹は嫌な気持ちになりながらドアスコープを覗いた。
そこには腰辺りまであるピンク髪のツインテールをして、胸は無いに等しいもののスタイル自体は女性にしては長身でスラっとしており、顔の整った人物櫻木美香その人が立っていた。
「ん?美香?何の用だ?と言うか自称とは言え人気モデルがひょいひょい男の家に来ていいもんなのか?」
そんな事を呟きながら夏樹は玄関の扉を開いた。
「夏くん!あ〜そ〜ぼ!」
「別に良いけど……美香お前モデルが男の家にそんなに簡単に来て良いのか?」
「え?別にいいんじゃ無いかな?うちの事務所そう言うの禁止じゃ無いし。それにそもそも夏くんの言ってるのってモデルじゃなくてアイドルじゃ無い?」
「そうなのか?」
モデルとアイドルってそんな違うものなのか?
と言うかそんなの関係無しに、特に付き合っても無い年頃の男女が一緒の家で遊ぶのは、それはそれでダメなのでは?
知らんけど……
「まぁいいや、それで美香遊ぶって言ってたけど何すんの?うちにはゲームぐらいしか無いけどいいか?」
「えっとね……夏くん!」
「ん?」
「デートしよ!」
「は?」
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