【第1部 最終回】まだまだ教育は終わらない!

 光を経由して静ちゃんと連絡を取った後、いつも通り彼女の家に向かう俺達。


あの盗聴を聴いてテンションは上がったが、同時に罪悪感が生まれてしまった。その気持ちを光に相談した結果、正直に話して謝る事にしたのだ。


俺が100%悪いから何を言われても良いけど、光は絶対守らないとな!



 そして、静ちゃん・紗香ちゃんの共同部屋に入る俺と光。いつ話を切り出そうか? 考えるだけで緊張するぞ…。


「ねぇ、今日は何をする?」

紗香ちゃんはワクワクした様子だ。


「あのさ…、その前に2人に謝りたい事があるんだ」


「謝りたい事…ですか?」

首をかしげる静ちゃん。


「ああ。この間、女子3人で貸し切り温泉に行っただろ?」


「はい。ゆっくりできました」


「その時の様子、実は盗聴してたんだ…」


「盗聴? 何で~?」

紗香ちゃんが指摘する。


「女子3人だけで楽しむ様子を知りたかったんだ。男の俺がいない清らかな空間が気になって…」


「……」

2人は黙って俺の話を聴いている。


「2人の気が済むまで俺を責めて良いけど、光は止めて欲しい。光は俺のお願いを聴いただけだから!」


「……」


ついに暴露してしまった。静ちゃん・紗香ちゃんはどんな反応をするんだろう?


「そういう事だったんですね」

クスッと笑う静ちゃん。


「えっ?」


「光ちゃんのことが大好きな照さんが『女子3人でゆっくりしてきてね』なんて言うから変だと思ってたんです。用事がある感じじゃなかったし、元気そうだったし…」


さすが静ちゃん。俺のシスコンっぷりを把握していたか。


「お姉ちゃん。盗聴って最低な事だよね?」


「うん。最低だね」


…結構グサッと来るなぁ。普段責めない人の場合は尚更だ。


「そんな“照”にはが必要だよね?」


紗香ちゃんに呼び捨てにされた。反論する資格はないけどな…。


「必要だと思うけど、紗香はどうしたい?」


「えーと…。『今日1日、あたし達の命令に絶対服従』はどう?」


「いいね。それにしようか」


俺へのおしおきが決まったようだ。


「照さん、さっき紗香が言った通りにお願いします。温泉代を出してもらったので、わたしもそこまで責めるつもりはないですから…」


「言う事聴かないと、通報しちゃうからね~」

からかうように言う紗香ちゃん。


2人は俺を許してくれるのか。性格は正反対でも良い姉妹だ。


「それじゃ、最初の命令いくよ~! 『兄妹を超えた関係』を見せて!」


「お安い御用だ紗香ちゃん! …準備は良いか、光?」


「いつでもオッケ~だよ、お兄ちゃん♪」


早速いつもの激しいイチャイチャを、静ちゃんと紗香ちゃんの前で披露した。



 「…どうかな?」

全てが終わって一段落した時に、2人に感想を訊いてみた。


「予想より凄かったです。体と体がぶつかり合ってました…」

顔を赤くしながら言う静ちゃん。


「2人が合体してた!」

紗香ちゃんは興味津々な様子だ。


「ねぇねぇ。とは全然違うもんなの?」


「全然違うよ~。気持ち良さが段違い♡」

彼女の質問に余韻を残した光が答える。


「そうなんだ~。あたしはまだを入れる勇気はないなぁ…」


「照さん。今度はわたしから良いですか?」


「良いよ。遠慮なく言ってね、静ちゃん」


「じゃあ、をじっくり観察させてください。わたしも勇気がないもので…」


「あたしも観る!」


俺は2人の要望に応え、2回戦できる元気なを生で見せる。


「さっきはずなのに、たくましいですね♡」


「この大きさと形、目が離せない感じだよ~♡」


「紗香も? 実はわたしもなんだ…」


その後、2人は見るだけでは満足せず、手で色々してくれたのだった。



 「ねぇ照。ちょっと訊きたいんだけどさぁ~」


紗香ちゃんの中で、照呼びが定着したようだ。


「どうかした?」


「もしあたしが『入れて!』ってお願いしたら入れてくれるの?」


「それ、わたしも気になってました。照さんどうなんです?」


姉妹が俺に熱い視線を注ぐけど、正直に言おう。


「いや、入れるつもりはないよ。俺は光一筋だからね。2人には頑張って彼氏を探してもらうしか…」


「それって何か無責任じゃない? ここまでしたくせにさ~」

紗香ちゃんは納得できないようだ。


「…わたしも納得できないです。最後まで付き合ってもらわないと」


静ちゃんが反論するとは予想外だ。


「お兄ちゃん。相手してあげたら?」


光の懐の深さに感動したが、気持ちの整理がつかない…。


「照さん、相手して下さい」


「相手してよ~、照~」


姉妹が俺の腕にしがみ付いてくる。2人のHに対する熱意は、俺の想像を優に超えているな。


静ちゃん・紗香ちゃんに対する性教育は、まだまだ終わりそうにない…。



―――

本来はここで終わるつもりでしたが、一部の読者の方の熱い要望を受け、第2部を始めることにしました。

―――

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