第18話 ついに実現! バストアップマッサージ

 貸し切り温泉内の湯船で、光と紗香ちゃんがじゃれ合って互いの〇首をいじっている。静ちゃんはその様子を熱い視線で見つめている状況だ。


このままでは埒が明かないし、彼女の背中を押そうかな。



 「静ちゃんも2人に混ざりたい?」


「いえ、そういうつもりじゃなくて…」


簡単には認めないか。なら理由を訊こう。


「その割には、しっかり観てた気がするけど?」


静ちゃんは少し間をあけてから口を開く。


「光ちゃんの胸を観てたんです。わたしよりだいぶ大きいから…」


彼女のスクール水着の膨れ具合を観るに、光より小さいのは間違いない。


「私だって、最初から大きかった訳じゃないよ」


俺と静ちゃんの会話で気が紛れたのか、手を止めて会話に参加する光と紗香ちゃん。


「そうなの? じゃあ、大きくなったきっかけとかあるのかな?」


「大きくなったきっかけは、やっぱり“お兄ちゃんに揉んでもらったこと”かな♡」


「照さんに? でもわたしだって頑張ってマッサージしてるのに…」


その話は以前聴いたな。(6話参照)


「自分で揉むんじゃなくて、誰かに揉んでもらう事が大切なの♪」


「…それは重要なのかな?」

静ちゃんは納得できない様子だ。


「重要だよ! 足の裏とか脇って、自分で触っても何ともないけど他の人が触るとくすぐったいでしょ? 敏感な時にマッサージしたほうが効果は上がるよ♪」


本当にそうなのかは不明だが、良い展開なので黙って見守るか。


「他の人…」

静ちゃんは俺・光・紗香ちゃんの顔を観る。


「今から私がやってあげようか? この前聴いたやり方は、ちゃんと覚えてるから安心して」


「でも…」


光から聴いた話によると、バストアップマッサージは風呂場で1人かつ直接やっているらしい。他人の前で胸を晒したくないよな。


「水着のままでも効果は出ると思うよ? 嫌ならやらないけど…」


静ちゃんは少し考え込んだが、やがて…。


「光ちゃん。このままだけど、お願いして良いかな?」


「オッケ~♪」


「あたしもちゃんと覚えて、お姉ちゃんにやってあげないと!」


紗香ちゃんもやる気を出してくれるとは! 良いね良いね~。


光×静ちゃんの百合は、最初の『手を握り合って見つめ合う』以来だ。それから紗香ちゃんの件があって先送りされたが、ついに見られるぞ~!!



 「それじゃいくよ。痛かったら遠慮なく言ってね」


「うん…」


光は静ちゃんの胸に、スクール水着越しに触れてマッサージを始める。


「どう…かな?」


「光ちゃんの言う通り、自分でマッサージするのとは全然違う…」


「これは私のオリジナルなんだけど…」


光は〇首いじりを交えてマッサージを続ける。


「…どうしてこれを追加したの?」


「さっき言ったでしょ? 敏感な時にマッサージしたほうが効果は上がるって。敏感になるなら、やっぱりこれでしょ♪」


「これはあたしがやる! だからマッサージに集中して!」


紗香ちゃんが立候補した。彼女の手が加わると3Pになるが、まぁ良いか。


「お願いね紗香ちゃん♪」


こうして、静ちゃんは光と紗香ちゃんの責めを受け続ける…。



 ……静ちゃんが体をビクビクさせたのに合わせ、光は手を止めた。紗香ちゃんも同じタイミングで終える。


「静ちゃん、私と紗香ちゃんのマッサージはどうだった?」


「すごく良かったよ。自分でやるより効果ありそう…」


静ちゃんがそう信じるなら、俺は口を挟む必要はない。


「お姉ちゃん。家ではあたしがやってあげるね!」


「紗香はちょっと…。できたら光ちゃんにお願いしたいなぁ」


そのあたりは、の気持ちや考えがありそうだ。


「私はいつでも良いからね」



 今日は良い百合を観ることができた。静ちゃんは拒否どころかすんなり受け入れた感じだ。今後は胸だけでなく、にも手を出してほしいぞ。


そこそこの長湯になったので伝えたところ、全員出るらしいので俺達は浴室を後にした。

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