第6話 静ちゃんの恥ずかしいことを知りたい!
光と静ちゃんが仲良くなるおまじない第2弾は『恥ずかしい事を教え合う』にした。男の俺がいると警戒して話さないと思ったので、席を外して自分の部屋で待機中だ。
今頃隣の部屋では、恥ずかしい話が飛び交っているのか…。想像するだけでテンションが上がるな!
自分の部屋に戻ってからは、好きなゲームや漫画で時間を潰す。楽しいことは楽しいが、静ちゃんのことが気になっていまいち集中できない…。
なんてウダウダしていたら、扉のノック後に光が入って来た。
「お兄ちゃん。静ちゃん帰ったよ~」
「そうか…。それで恥ずかしい話は聴けたか?」
「いっぱい聴けたよ。お兄ちゃんがきっかけを作ってくれたから話が弾んだの。本当にありがと♡」
光が抱き着いて来た。すぐにでもベッドでイチャイチャしたいが、先に報告を聴かないと忘れそうだ。
「光。ベッドの前に静ちゃんのことを教えて欲しい」
「わかった。お兄ちゃんが聴きたいのは、静ちゃんのHに関する恥ずかしい事だよね?」
さすが光だ、と言いたいところだが…。
「いや、全て聴かせてほしい。静ちゃんのことは光のようにたくさん知りたいからな」
彼女の人となりを知れば、次のおまじないのヒントを得られるはずだ。
「オッケ~。覚えてる限りで話すね」
どんな話が出てくるのか? ワクワクしながら光の言葉を待つ。
「静ちゃんが最初に言った恥ずかしいことは『テストで悪い点を取った』だね」
「それ、恥ずかしい事なのか?」
俺的には笑い話だぞ。
「静ちゃん、私のクラスの中で五本の指に入るぐらい頭良いからね。だからだよ」
「凄いな」
俺の成績は平均少し下で、光は少し上だ。静ちゃんの『悪い点』は、俺からすると良い点になるかもしれないな…。
「他の恥ずかしい話はどうだ?」
「電車に乗ってる時に好きな動画を夢中で観ていたら乗り過ごしたらしいよ」
静ちゃんのことだから、不安そうな顔で辺りをキョロキョロしたんだろうな。本人には悪いが萌える。
「後はね…、『家のカギを忘れて入れないから、お母さんが帰ってくるまで待ってた』とか『先生に指名された時に噛んじゃった』とかだね」
静ちゃんらしい可愛らしいミスが多いな。2人だけの秘密のつもりだから、こんなに話したんだろう…。
「次はお兄ちゃんお待ちかねのHなことだよ~」
光と静ちゃんが話すエロレベルはどれぐらいかな? 静ちゃんのことだから軽めだろうけど。
「下校の時に風でスカートがめくれて、小学生の男の子にパンツ見られたって」
静ちゃんの性格を考えると、顔から火が出るぐらい恥ずかしかったと思う。男の子はラッキーだな!
「他はねぇ…。『ブラとパンツのセットを間違えた』って言ってたね」
セットが違うってことは、上下で色が別になるよな? 例えばブラは白でパンツは黒みたいな感じだ。真面目な子がそれをやると“ギャップ萌え”になるな。
「これが今日聴いた中で、一番印象に残ってるんだけど…」
「なんだなんだ?」
ずいぶんもったいぶるな。気になるぞ~。
「静ちゃん、お風呂でパストアップのマッサージやってるって」
「なん…だと?」
健気に大きくなることを祈りながらマッサージする静ちゃん…。超萌えるし、特大のオカズになるな。
「やっぱりお兄ちゃんも気になるよね~。だから私も詳しく聴いたの。やり方はバッチリだよ♪」
「光。そのマッサージを詳しく教えて欲しい。光が望む時にいつでもやるぞ!」
俺が大きくしてやるからな!
「それじゃあ…、この後お願い♡」
「任せろ!」
俺達はすぐにベッドに直行した。
静ちゃんのバストアップマッサージ。これを百合展開にできないものか? 光が静ちゃんの胸をマッサージする流れになれば最高なんだが…。
いくら友達でも厳しいかな~。当面の目標はこれにして、少しずつ静ちゃんのガードを崩すことを最優先にするか!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます