屋上で。

「たかがオナニーを見られたからって何だ! 何だったら、堂々と見せてやれば良かったんだ!」


「ゆ、優希……!?」


「確かにうちの弟に卑猥な言葉を教えたことは許さねぇッ! でも、俺はアンタを許す!」


「なっ、何で……!?」


「それは何故ならば……!」


「な、何故なら…――?」



『お前のおかげで俺は棚からぼた餅に遭遇したからだッ!!』



 その言葉に克己は、呆然とした表情で彼の前で固まった。


「えっ……!? それってどう言う意味だ…――??」


「フフフッ……それはだな。友葵が俺にオナニーを教えろと言ってきたんだ」


「!!!!!!!」


「だから俺は友葵にオナニーは何かを体で教えてやったんだ!」


 優希は負い目を感じるどころか、堂々と胸をはって言い放った。


「マ、マジか……冗談だろ……!?」


「ああ、大マジだ! 俺はお前に礼を言わなくてはいけないな! お前のおかげで俺は可愛い弟の友葵に、それを口実に悪戯出来たんだからな! とんだ棚からぼた餅だったぜ!」


 驚愕する親友の目の前でそう話すと、口元をニヤリとさせてワル顔を見せた。


「やっぱりお前、そうなんだ……? まさかと思っていたけど、お前ってショタコンだったんだな…――」


 克己はそう話すと、顔をひきつらせた。


「ああ、そうだ。とくにうちの弟なんか超絶可愛いから教えるついでにタップリと可愛いがってやった」


「あっ、あの……なっ、何を…――?」


 克己は息を呑むと、恐る恐る尋ねた。その質問に優希はニヤリと笑った。


「知りたいか? じゃあ、特別に教えてやる。俺は弟のアソコをナメナメしてからシャブってやったんだよ!」


『なっ、なにぃいいいっ!! 自分の弟にフェラチオだとぉおおおおおおおっ!?』


 余りの衝撃的な話を聞かされると、持っていた唐揚げ弁当を地面に落とした。


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