屋上で。

「お前、俺の弟に何を吹き込んだ?」


「な、何って……?」


「とぼける気か? じゃあ、この唐揚げ弁当は今から俺の胃袋の中に入ることになる」


「わ、わかった……! 質問に答えるから、唐揚げ弁当を返してくれ!」


「よし、じゃあ質問に答えろ。お前、友葵にエロい言葉を教えただろ?」


「な、何だよいきなり……!? 俺がお前の弟に、そんな言葉を教えるわけがないだろ!?」


 克巳はそう答えながらも明らかに動揺していた。

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