屋上で。

「まだシラを切る気か?? ネタは上がってるんだ。素直に白状したらどうだ?」


「おっ、おい! お前何か誤解してないか……!? 俺はお前の弟にオナニーなんて言葉ッ……!!!!!」


 その瞬間、克巳は自ら墓穴を掘った。


「なあ、今なんて言った?」


「え……あっ、いや、その――」



「今オナニーって言っただろ?」


「バカ言え、おっ、お前の気のせいじゃないのか?」


「ふーん、果たしてそうかな??」


 克巳は額から汗を流してそこでシラを切った。

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