第27話 兄弟姉妹がほしかった

 こんにちは、りおんです。


 去年のクリスマスイブは、カクヨムで「笑われても、君が好き。」が完結した日、そしてクリスマスの今日ですが、みなさま楽しく過ごすことができたでしょうか。


 まぁ、作品の完結がクリスマスイブになったのは偶然なのですが、分かりやすい記念日となりました。あれから1年、その間にもじわじわとフォローされて読んでいただくことができています。本当にありがとうございます。やはり完結というのは作者は達成感があり、読者の方も安心するのかもしれません。


 今日も飲み物片手に、ゆるーりと読んでいただけると嬉しいです。

 今日はそんな「笑われても、君が好き。」から、タイトルにもつながるお話を……って、だいたいの人は想像できそうですね。兄弟姉妹といえば、団吉くんと絵菜さんにもそれぞれ妹がいます。日車ひぐるま日向ひなたちゃんと、沢井さわい真菜まなちゃんです。


 そして、お話の中で兄弟姉妹の話題が出てきた人は、ほぼ兄弟姉妹がいるようになっていますね。一人っ子なのは高梨さんと木下くんくらいかもしれません。


 日向ちゃんと真菜ちゃんは、団吉くんと絵菜さんの家族構成を考えた時にすぐに決まりました。日車家と沢井家をほぼ同じ家族構成にしようと思っていたからです。

 そして、妹がいるというのは、私の小さい頃の願望でもあります。というのも、私は一人っ子なのです。


 まわりの親戚にはみんな兄弟姉妹がそれぞれいて、うらやましいと思っていました。自分と近い年の人がいるというのは、特に子どもの頃は影響が大きいと思います。一緒に遊んだり、ケンカしたり、いいこともそうでもないことも経験するのがいいものではないかと。


 おっと、私の話はどうでもよくて、日向ちゃんはお兄ちゃんとは違って明るく元気で、お兄ちゃんのことが大好きな純粋な子です。大好き過ぎて実際にはこんな妹いないよと思われそうですが、ほのぼの日常の中で「兄貴? うぜぇ」とか言っちゃう妹は出したくないと思っていたので、これでいいのです。


 真菜ちゃんは日向ちゃんよりも真面目でおとなしめではありますが、それでもたまに団吉くんや絵菜さんもびっくりするようなぶっ飛んだことを言う子で、それが彼女の立派な特徴にもなりました。日向ちゃんと一緒でお姉ちゃんのことが大好きな優しい子です。


 一番最初の設定では二人は違う学校ということになっていましたが、物語を続ける上で一緒の学校の方がなにかとやりやすいと思ったので、沢井家が絵菜さんの中学卒業と同時に引っ越したということにして、日向ちゃんと真菜ちゃんは同じ学校ということにしました。今思うとそれもよかったなと思います。


 ただ、以前話したように、一番最初に日向ちゃんが登場するお話を出す時は、まだ私自身がラブコメ小説に慣れていなかったこともあって、恥ずかしいなという気持ちがありました。その後真菜ちゃんが出る頃にはもうなんでもこいという気持ちになっていたので、人は変わるものです(違う、そうじゃない)。


 よく考えると一番最初に日向ちゃんと真菜ちゃんが出たのが中学二年生。現在は高校三年生と、二人とも子どもっぽいところから大人の女性にどんどん近づいています。高梨さんがよく「可愛い……食べたい……」と言っていますが、大人の女性の魅力がどんどん出てきているのではないかなと思います。


 時に明るく、時にシリアスな場面も乗り越えてきた妹二人は、この後も団吉くんと絵菜さんのそばにいると思います。


 それでは、また会える日を楽しみにしております。

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