第6話 ダンジョン攻略①と主力武器

異世界生活4日目の夜未明、突如俺の体に激痛が走った。


「痛だあぁぁぁぁ!」


大声を出して叫ぶ。体の構造が変化するような痛みだ。

おそらく原因はあのリンゴみたいなものだろう。

あれしか考えられない。


「いだだだだだ…」


ちょっと痛みがマシになったが、全然痛い。


__________


1時間後…


__________


「あ〜、やっと収まった。なんとか収まったが痛かったな…」


それから違和感を感じる。

なんか視線が高くなったようで、バランスを崩しかけた。


「ステータス」


__________


名前:元谷将人 年齢:18歳 種族:人間


武器種:HG SMG 階級:中尉


体力 3000

魔力 3000

攻撃 3000

防御 3000

魔攻 3000

魔防 3000


スキル【兵器開発者】【不明】【気配察知】

   【刀術】


__________


「なんかステータス3倍になってる…」


おそらく、(3000−1000)÷2で、あのリンゴみたいな実一個に付き、全ステータス1000アップするのだろう。


あと3個もあるので、ステータスは最終全項目が6000になるだろう。

まぁ、その度に激痛がするのは笑えないが。


もう遠くの空が明るくなってきている。

あんまり寝られないだろうが、寝ないよりはマシだ。


__________


3時間後…


__________


「ふあぁぁぁぁぁ…7時頃か。」


まだ若干眠いが、一日の行動に問題はないだろう。

そういえば、熊にP90を壊されたので、

主力となる武器が無い。

てなわけで、またP90とサプレッサーを召喚して、装備する。

あとついでに弾薬も補充しといた。


中心に向かって歩きながら、時折現れる魔物を撃ち抜いていく。

そういえば、あの熊は出てこなかった。

森の中でも個体数が少ないのだろうか。

流石にあんなのが何体もいると死んでしまう。


そんなことを考えながら歩いていると、

急に開けた場所に出た。

真ん中には、でかい洞窟の入口みたいなものが見える。


―ダンジョンだ―


早速入ってみる。


すると、広い平原のような空間に出た。

不思議なことに、洞窟のような入口だったのに、空が見える。


すると、すぐ先に転移したばかりのときに倒した狼と岩場にいたゴブリンと同じ魔物が見える。


向こうもこっちに気づいたのか、寄ってくる。

しかし、前回と違うところがある。


なんと、ゴブリンが狼の背に乗って槍を構えて突進してきた。

しかし、一回倒したことがあるので弱点もわかっている。

それから、こういう系の魔物は急な方向転換ができない。


素早く横に跳んでから落ち着いてP90をコッキングして、セレクターをフルオートに入れて構える。


パシュシュシュ!

「キャウン!」「ギッ!」


上手く決まった。

次は残りだ―と後ろに顔を向けると、長い杖

を持ったゴブリンが、何かを唱えている。

その後すぐに火球が飛んできた。急いで伏せて避ける。


伏せ撃ちで、ゴブリンを撃ち抜く。


パシュッ!

「ギッ!」


その後は火球を飛ばしてくる個体は現れず、

淡々も撃ち抜いていった。


その後も別のゴブリンの集団や狼の集団に襲撃して、全て掃討していく。


しばらくすると、正面遠くに石造りの階段が見える。

下に降りてみると、森に出た。

高めの木が多く、葉が繁っている。


「キキッ!キキッ!」


猿ような魔物の鳴き声が聞こえる。


猿は頭が良く、単独行動をすることは少ないだろう。だとすれば、この場には複数の猿がいる。

【気配察知】を発動すると、約10個の反応があった。


その中に周りの点より、少し大きな点があった。ボス猿なんだろう。

今も指令のような鳴き声を出している。

念のためP90を構える。


すると案の定、3匹の猿が襲ってきた。

岩場のゴブリンのように、投石をしてくる猿、前に出て攻撃をする猿に分かれた。


火球を飛ばしてくるわけでもないので、

後衛の投石をしてくる猿を素早く撃ち抜く。


パシュッ!

「キ…」


後衛が倒されたことに気づいたのか、

前衛の2匹は攻撃を躊躇った。

その躊躇った隙に脳天を撃ち抜いた。


パシュッパシュッ

「「キッ…」」


すると、ボス猿は少数では倒せないと思ったのか、ボス猿含め10匹で襲ってきた。


森を走って投石を回避しつつ、隙を見せた個体から撃ち抜いていく。


最後に残ったのはボス猿だった。


ボス猿が突っ込んでくる。

ボスになるだけの実力はあるようで、動きの速さや、攻撃の重さが違う。

ボスザルが高木の幹を殴ると、幹が凹むのがわかる。


あれを喰らうのはまずいので、距離をとってこっちに突っ込んでくるところを迎撃する。

念の為何発かぶち込む。


パシュシュシュシュ!

「ギイ…」


ボスザルが倒れると同時にラーシアが嬉しい情報をくれた。


(昇進条件:ツリーモンキーの10匹以上の集団の討伐をクリアしました。昇進:中尉→大尉 武器種解放:アサルトライフル)

「よし!これで主力武器ができる。」


主力にする武器はやはり様々な状況に対応できるよう、汎用性の高い物が良いだろう。

ってことで今回召喚したのは、SIG SAUERの

開発した汎用性の鬼の改良版である、


SIG MCX VIRTUS


だ。


この銃の特徴は、AR-15系統につきものだった、反動を軽減するリコイルスプリングを内蔵したバッファーチューブを無くし、ストックのカスタマイズを簡単にしたことだ。


その上、アダプターレールを使うことでAR-15にMCXのストックをつけることが可能。


また、2ステージトリガーを標準装備しているのでカスタマイズ次第でそこそこの狙撃もできるようになる。


ハンドガードは、ピカティニーレールではなく、M-Lokになったことで重量軽減、手の負傷を防ぎ、耐久性が上がっていたりといいことづくめだ。


P90のときと同じく、サプレッサーを召喚する。どうせなら汎用性を活かしたいので、他のアタッチメントも召喚する。


レーザータクティカルライト


短くしてくびれをつけ、

サムオーバーメソッドに対応している

バーチカルグリップ


3倍ブースター


ホロサイト


を取り付けた。特殊部隊感マシマシで最高。

ちなみにマルチキャリバーで、.300BLK弾と

5.56×45mmNATO弾の2種類を使用できる。


消音性を活かすために.300BLK弾をマガジンに装填した。


そんなこんなをしていたら、空が暗くなっていた。

洞窟みたいな入口だったのに、昼夜があるようだ。


次の階層に行く前にシッカリと寝ておくべきだろう。


こうして、俺の異世界生活4日目は終わった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

お読みいただきありがとうございます

実は私、学生でしてここ一ヶ月はテストが

何回もありますので投稿頻度がより落ちる可能性があります。

ご了承ください。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆





















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クラス転移して授かったのは、2つの読めないスキルでした〜追放された無能勇者の容赦ない復讐〜 OT-1 @OT-1

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