第31話 PHASE3 その4 決戦の前に、ね。

「分かった。夏子が満足するまで、たっぷりしてやるよ」

冬馬は夏子を抱え上げると寝室に向かったのだった。


「ん……ふぅ……ちゅぱっ♡」

「ん、んん……ちゅっ♡」

ベッドの上で2人は激しく口づけを交わしていた。

舌を絡め合いお互いの唾液を交換しあう。


「キスでこんな風になるなんて、夏子っていやらしいんだな」

「当たり前じゃない……わたしだってエッチな気持ちになったりするもん……」


夏子は恥ずかしくてたまらないが、冬馬はさらにキスを続けた。

「そうだな、夏子はエッチな女の子だもんな」

「そうよ、わたしは冬馬くんのせいでエッチになっちゃったのよ。

責任取ってよね……んっ♡」


そしてもう一度舌を絡ませながらキスをする。

もうキスだけでメロメロになってしまったようで

何も考えられないほど頭の中が真っ白である 。


「冬馬くん、早く来て♡」

「今日はいつになく積極的だな」


すると夏子は服を脱ぎ捨てる。やる気に満ちている、

そんな感じだった。


冬馬は軽く夏子に触れてみる。夏子は敏感に反応する。

触れるだけで気持ちよさを感じていた。


「や、やめて……そこぉ」

冬馬が触れていく度に、夏子の体の中は幸せで満ちてくるようだった。

冬馬も興奮してきたようで、息が荒くなってきたようだ。


「冬馬くぅん……お願い♡」

夏子は甘い声を出しておねだりしてくる。

いつもの甘い香りが強くなってきたようだ。

冬馬はもう興奮を抑えられなかった。


「あああ、だめぇ」

と、まるで獣のような声を上げながら身体を大きく仰けぞらせる。

しかし冬馬はそんなことお構いなしと言わんばかりに

激しさを増していった。

冬馬は、あまりの気持ち良さに耐えられなかった。

やはり体の相性は最高のようだ。


「はぁ……、熱い……」

夏子も気持ちよさでビクビクしていた。


冬馬は夏子を後ろから抱きしめた。まだ欲望は

出し切ってはいなかった。


「や、やらぁ・・・今ダメなのにぃ!あひぃ!?」

夏子は抵抗しようとしてきたが、

冬馬はそれを無視するように体を密着させていた。

夏子を容赦なく攻めていく。


夏子は獣のような喘ぎ声を上げながら痙攣している。

しかしそれでも冬馬は容赦なく攻め続けていく。

そして夏子がまた絶頂を迎えようとした時、今度は動きを止める。


(ふぇ?どうして止めるのぉ)

と、物足りなさそうな顔を浮かべている。

以前やったら効果的だったから、今回もやって見る事にした。

今度はゆっくりと焦らすように動かし始める。

その焦らすような動きで夏子の身体は

どんどん発情しているかのように昂ぶっていくのだった


再び動き出しはしたが、先ほどとは違い今度は浅くしか動いてくれない。


「だめ・・・♡」

そう言いながらも夏子は自分から腰を動かし始めていた。

そのいやらしい姿を楽しみながら冬馬は徐々に速度を上げていくのだった。

そしてついに我慢の限界が訪れる。

夏子は声にならない悲鳴を上げながら絶頂を迎えた。


「気持ちよかったぁ♡」

うっとりとした顔で言う彼女に再びムラッときた冬馬は、

再び彼女に抱きついたのだった。欲望はまだ収まりそうもない。

目の前の彼女は、とても可愛らしく愛おしいものだった。

そんな彼女を見ているともっと虐めたくなる衝動に駆られてしまいそうだ。

(やっぱり夏子が好きだ……)


二人の欲望が尽きるまで、熱い時間は続いていた。

決戦の日曜日は、すぐそこまで来ていた。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る