第8話  PHASE1 その4 まだ足りないの?

「ふぅ、やっと着いたね。」


「ああ、疲れたな。」


二人は冬馬のマンションの前までやってきた。


そして中に入ろうとすると、夏子は少し恥ずかしそうに冬馬の方を振り向いた。




「あのさ、今日も冬馬くんの家に泊まってもいいかな?」


「はぁ?何を今更。っていうか、最初からそのつもりだったんじゃないのか?」


冬馬は苦笑いしながら答える。夏子は相変わらず素直じゃないなぁ

と思いながら返事をした。


(ま、そんなところも可愛いんだけどね)


「もう、またそういうこと言うんだから!」


と夏子は頬を膨らます。しかしその表情はどこか嬉しそうだった。




そして二人は部屋に入った。すると早速夏子が抱きついてきた。


そしてそのまま唇を重ねてくる。


(まったく、本当にしょうがない奴だな)


と思いながらも、俺はそれに応えるように舌を絡めていく。


お互いの唾液を交換し合い、口内を犯し合った。


やがて息苦しくなったのか、夏子が口を離す。その表情は蕩けていた。


そして彼女は冬馬のズボンを脱がせていく。




「ダメだよ、今朝あれだけ出したんだから。自重しようよ。」


「ダメ?冬馬くんのが欲しいんだけど〜。」


「そんなに欲しいのか?」


「うん、ほしい!冬馬くんが大好きなの!」


そう言うと、夏子は自分の服を脱いで裸になった。そしてベッドに横になる。


彼女は足を大きく開き、お願いと言わんばかりのアピールをしてきた。




「ほらぁ、ここに挿れてよ♡」


夏子がおねだりをする。冬馬は断ることも出来ず、


彼女のそこにゆっくりと指を入れた。


すると夏子はビクッと身体を震わせる。




「んっ、あっ、そこぉ♡」


冬馬は中指を出し入れしながら、親指で敏感な部分を刺激した。


すると夏子は大きく仰け反り、早くも絶頂を迎えた。


「んぁっ、。。。。!!」


絶頂を迎えた夏子は脱力し、ベッドに倒れこんだ。




「もうイッたのか?」


冬馬はニヤニヤしながら夏子を見る。彼女は恥ずかしそうな表情で顔を背けた。


「うるさいなぁ、冬馬くんが悪いんだよ!」


「俺のせいにするなよ。夏子が淫乱なだけだろ?」


「むぅ、違うもん!私のせいじゃないもん!」


と夏子は頬を膨らませる。その様子がとても可愛らしく、


俺は思わず笑ってしまった。


夏子はさらに拗ねてそっぽを向いてしまった。




「悪い、冗談だよ。夏子が可愛すぎてつい意地悪したくなっちゃったんだよ。」


冬馬はそう言いながら、彼女の頭を撫でた。


すると彼女はこちらを向き、冬馬の手に頭を擦り付けてくる。


その姿はまるで子猫のようだった。




(本当に可愛い奴だな)


と冬馬は思った。夏子は上目遣いでこちらを見つめている。


その目は潤んでおり、頬も紅潮していた。


冬馬は夏子を抱き寄せてキスをした。そしてそのまま押し倒し、胸を揉む。


夏子は甘い吐息を漏らしながら、俺の背中に手を回してきた。


冬馬は乳首を口に含み、舌で転がしたり甘噛みしたりする。


その度に夏子は可愛らしい声で鳴いた。




夏子は冬馬の股間に手を伸ばす。そしてズボンの上から欲望の塊を撫で始めた。


冬馬も負けじと、彼女の秘所に手を伸ばし、割れ目に沿って指を動かす。


すると、彼女の口から喘ぎ声が漏れた。




「んっ、はぁっ、そこぉ……もっと強くしてぇ」


夏子は俺の耳元で囁くように言った。俺はそれに応えるように、


さらに激しく動かす。


やがて絶頂を迎えたのか、彼女は身体を大きく痙攣させた後、ぐったりと脱力した。




「おい、大丈夫か?」


と冬馬は心配そうに声をかける。夏子は虚ろな目で頷いた。


そして再び抱き着いてきた。どうやらまだ余韻に浸っているらしい。




「ふぅ……」


と言いながら夏子は大きく伸びをする。


そしてベッドから起き上がり、服を着始めた。


(ったく、現金な奴だな)


と思いつつも、冬馬は優しく微笑んでいた。


夏子だけ満足して自分は中途半端で終わったけど、


まぁいいとしよう。

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