第9話 最後に

 え? つまり作戦練れば、エロなしBLでも行けるってこと?


 そうですね。今はどうだか知りませんが、畔戸の知る範囲では、最終選考までなら行けるみたいですよ。しかし、皆さん忘れてはいけません。この解説は落ちた人の解説なんです。


 もちろん、個人の自由なので止めはしないんですけど、なんならそういうのが受賞したら絶対に買って読んじゃいますけど、ルビー文庫で勝負するなら、一旦はエロを書けるってことを証明しておきましょう。


 どこまで書くとか色々あるんでしょうが、エロを書けるけど書かない人と、そもそもエロを書けない人では、やっぱり持ってる武器が違うと思うのです。

 なるべく武器を揃えて、自分はこんだけのスペックです。ってつまびらかに見せましょう。受賞を念頭に置くなら、1ミリも妥協したらダメです。

 すーぐ別の誰かに抜かれてしまいます。


***


 そんなこんなで出来上がった問題作は、結果没って、しかし、畔戸はこれを機に新書館の方にも作品を送りはじめます。

 多分、二社合わせて五、六作くらいは書いたはずなので、トータルすると半々くらいで◯次選考とかには残ってたのかな……新書館でも、二回くらい誌面に選評掲載されたんですよね確か。最終選考の一歩手前みたいなのもあったんですけど(あれは四次になるんですかね?)選評とか作品とか残しとけば良かったなって後悔しています。


 BLエロ無し(エッチ無しの意味ね)で最終選考って皆さん随分不思議に思われましたよね?

 作品アップする前は、ここまで残ったんだから後付けでエロ入れればいいじゃん、って思われた方も何人かいたようで……。


 本当にありがとうございます。そう言っていただいて光栄です。


 ただ、そういった意見を見た瞬間、やばい! そんなんじゃないのに、どうしよう!! と多大な誤解を生んでしまっていることに非常に焦りました。


 要所要所で説明してきたつもりなのですが、畔戸の言葉が足りなかったようで。

(本当に、こういうのって伝わらないものなのですね。)


 一次だろうが、最終選考だろうが、結果はどうでも良かったわけです。

 小説書いてる間も色々ありましたけど、ある意味最終選考という結果がこの作品最大の番狂せでした。


 で、まぁ、そんなこんなな背景もあって、畔戸は、投稿する時はルールとか傾向とかより、まずは自分が本当に面白いと思えるかどうかが大事だよね、と思うわけです。

 自分の作品を一番に読む読者は作者ですから、その時点で面白くないものは、ほかの人が読んでも面白いわけがありません。


 でもって、忘れてはならないことは、書きたいことを書くということは、書くこととということです。

 読者に伝わってなんぼの世界ですから、作者は自分のセールスポイントが自己満足で終わらないよう日々研鑽を積まなければなりません。


 畔戸も例外ではないので、一応、色々考えながら書いています。

 Cフラは主人公が調律師ということもあって、ゴリゴリにピアノの話していますが、そんな中でもピアノ蘊蓄うんちくがウザくならないように極力頑張りました(これでも一応ね)。

 説明が入るとどうしてもそこで世界が中断してしまいますからね。一人称の場合、地の文も主人公の言葉になるのでより注意が必要です。畔戸は、BLを書きたいのであって、ピアノの話をしたいわけではないので、だーいぶ端折って書いてるんですけど、力及ばずで退屈してる人がいたらすみません。もっと頑張ります。

 って言っても、この先ピアノネタ書くのかな……。


 とは言え、書いたり読んだり、好きな時間に読み書きできる。文庫本投げつけたあの日から早十数年。本当、カクヨムに登録して良かったわぁ、と思っている今日この頃です。


 さてさて。Cフラ公開は終わったので、畔戸はこれにて失礼させていただきます。


 長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。


 皆様の投稿ライフが楽しい物でありますように。


(完)


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Cフラ解説編 畔戸 ウサ @usakuroto

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